アニマ
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そう言ってオヤジは、修行を始める前に交わした契約書を俺に出してきた。
「ハンターとして強くなる前に、ハンターになるのならまずはこう言った事をちゃんとしなくては」
「お、おう、やるに決まっているだろう、ただこの1杯を飲んでからやるのだよ。」
「はいはい、じゃあ早く飲んでやる。」
とセラは、持っていたおぼんで俺の頭を叩いてきた。
「くそ」そう言って俺は、店の手伝いに加わった。
時が刻むに連れて、店に来る来客者も増えてきて、店が慌ただしくなってきた。
「ガチャ」
すると、店の扉が開く音が聞こえた。
そこには昨日マルナス軍に連行された、ダルフの姿があった。
昨日、
「俺か、俺の名は「ダルフ」だ。
旅人だ。」
と言ったその男、
ダルフ
とがったような金髪に、白く長いコートに黒いジーンズを履いていた。
まだ9才の自分より背が高く170くらいはある男だ。
「ダルフ!!無事だったか」
と俺が叫んだ。
ダルフが返事しようとした、その途端にセラが持っていたおぼんで頭を叩きながら
「ダルフ、ではなくダルフさんでしょ。それにジットよりも年上なのだから」
「ハハハ」
と店に来ていた来客してきた人たちが大笑いする。
「よ、夫婦漫才。今日も仲いいね」
と茶化す客やオヤジに
「仲のいい二人だね。将来が楽しみだね」ともいう客もいた。
そういうオヤジは「ふん、まだまだガキさ」と客の茶化しにも冷静に対応していた。
「お前たちは無事か、なら何よりだが。」ダルフがあらためて、俺たちに返事をしてきた。
店が落ち着き、少し早めに酒場の店締めをして一つのテーブルに集まり席に付き食事をした。
料理は店の残りとはいえ、豪華にも近い肉料理やフライ、サラダなどが美味しそうに並べられていた。食事をしているとジットが話しかけた。
「軍に連れて行かれたけど、その後は一日一体、何をしていたのですか。」
ここで食事をしているみんなが疑問に思いいつ質問をしようかと悩んでいた時であった。
「うんそうだね。あれから俺は、マルナス軍に連れて行かれて自治軍の駐屯施設に行ったのだよ。」
とダルフは応えた。
それからを語った。
「駐屯施設に行ったら、あの現場に来ていたマルナス自治軍の隊の先頭に立っていた男と、取調室で話し合った。名はランダ。」
「ランダは、このハッシュリー地方の地方軍所属で、オニッシュ村などがあるハリ自治区の監査を行
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