プロローグ
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んな奴らを喰らっている獣が可愛そうだ。」
「ハハハ、確かに言えるぜ、ボス」
バシン
そこには、一瞬弾く音が響き渡った。それはジットが、ラームの顔色に拳を一発入れた音だった。
「ガキでも、拳を打ち返すことも出来たぜ、ラーム。貴様も獣に喰われる仲間だな。」
「あぁーくそ、痛てなぁガキ」
「このガキ」
すると、軍服のヤツがジットをぶん投げた、ジットは投げられるままに受け身にとれずに転がった、そしてジットが四つん這いになり顔を上げた瞬間、軍服のヤツは顔面に向けて長銃を構えた。
「死ね」
「くそぉ、ここまでか」
そう思った瞬間、俺はとっさにと言う表現ではなく流れるままに目を瞑ってしまった、あとがなく終わりを感じた。軍服のヤツが、引き金を引こうとした。その瞬間…(ぐぁあ)と声とガシャと物がぶつかる音が同時にした。そのすぐ後にガシャ、ガシャと物が飛び散る音がした。俺はとっさに目を開け辺りを見ると彼の手にあった銃を弾き飛ばされていった。
「くそぉ、だれだ」
「あぁ〜あ、まったく情けいな、これでお前は一回死んだぜ」
俺は声のする方へと振り向いた。それは酒場で出会したムカつく旅人の男であった。その男は40mも離れた距離から左手をジャンバーのポケットに入れて右手は石を持て歩いてきた。そう男は50mも離れた距離から石を投げて軍服のヤツの持っていた銃にぶつけて弾き飛ばしたのだ。
「てめえ、よくもなめた真似をしてくれたな」
軍服のヤツは機嫌を怒らせ俺を後ろ蹴りして、軍服のうちに仕込ませて置いたサバイバルナイフを右手で取り出し男へと走って行った。男と軍服のヤツの距離、10m。
「死ねぇ」
軍服のヤツは、ナイフの間合いに入った瞬間にサバイバルナイフを男の顔面へと突き刺しにかかった。男は右手に持っていた石を上に投げサバイバルナイフを弾いた。軍服のヤツはサバイバルナイフが手元から弾かれ焦ったが、事既に遅し。男は石を投げる動作と同時に右手を上に上げ、すぐさま降り下ろし軍服のヤツの額に平手を当て、そのまま後ろに押し倒し右手から離れるも勢いはそのまま伝わり、軍服のヤツは反転し後頭部から地面へと叩きつけられた。それと同時にサバイバルナイフと石が地面に落ち散らばった。
そのまま歩きながら男は右手をジャンバーのポケットに入れて俺に言った。
「情けないが、俺がいて運が良かったな」
今までの一瞬の出来事にフリーズしていた俺はとっさに頷いた。
「あぁ、いや、何で助けに来た。」
「はぁ」
男はため息をつきながら上に向いていた、頭を下に降ろして俺に言った。
「そこにいる宿屋の娘さんか、えっとセラだったっけ、その子がすごく慌てた顔をして「ジットが殺されそうなの。助けてくだ
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