プロローグ
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そうすると金髪で薄いピンクのワンピースを着てエプロン姿のセラは、カウンターに行きコップに水を汲み持って行って亭主に渡し、亭主が飲ませている間にカウンターに戻り布巾を濡らし男の元へと行き、顔を拭く。
「ありがとう。ふぅびっくりした。」
「お兄ちゃんすごいね。ぶつかっていた大男のラームをよろけさせるなんて。」
男はただたんにきょとんとした顔をしていた。
「兄ちゃん、あまり見ない顔だな。旅人かい?」
「あぁ、さっきこの村に着いた」
「ほぉそれはご苦労なことだ、何処からきたのだい」
「ジルワット。そこが俺の生まれた町だ。そこから着た。」
「ジルワットか、それは長旅だな。」
男は、クスッとニヤついた
するとセラがしゃべった。
「お兄さん、どうしたのですか?」
すると、男は
「いやぁ、行きのいいだけのガキがいるなって」
「行きいいガキで何がわるい」
「いやぁ、悪くはないよ、悪くは」
「なんだとラームをふらつかせていいヤツかと思ったのにがっかりだぜ」
「ハハハ」
男は笑いだした。大きな口を開けて大きな声で人を小馬鹿にするように。
「ふー、ホントにいきのいいガキだ。めでたいヤツ。ムカつくヤツが人にぶつかってよろけて喜ぶのだからな。それならドラゴンはあの軍人に任せてお前はそこら辺の動物を狩るのがお似合いだ、まさにあの男の言う通りだな。」
「何を」
とジットは、男の顔を殴った。
2発目取りかかろうとしたが、亭主に腕を捕まれ殴れなかった。
「やめるのだ、ジット」
暴れながら、もがき男を殴ろうとしていた。
「離せ、親父、あいつを殴らないと俺の気が晴れない。俺のプライドが許さね。こいつを殴り倒さないとダメだ。」
すると男が、殴られたのに、そうではなさそうに言う。
「ふん、やろうと思えば出来るではないか。しかしやぶからぼうに飛びかかっても命が足んないぜ。」
そして男は立ち直り去り際にこう言って店を後にした。
「お前らはいい魂を持っているけどまだ若いし、鍛えれば強くにもなれる、そうしないと何も守れないぞ。」
「くそ、なんかムカつくヤツだったぜ。今日は最悪な日だったぜ」
そう言いながら、カウンターに行き座飲みかけのドリンクを飲みながら席に着いた。
「ふー、何だいジットそんなことで腐っていたら本当にあの二人の言う通りだぞ。」
「まぁ仕方無いさぁ、本当にジットは子供なのだから。」
そう亭主やセラはジットを弄るように言った。これはジットを向き直す事にいつもならなっていたが今回は違った。火に油をかけるのと変わりなくさらには怒って出ていった「うるせー」と行って。
「ちょージット」
「まぁこうなる事
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