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HUNTER FUNG
プロローグ
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いらっしゃい、
やぁジット
今日はいいのが狩れたかい」

「やぁ今日は、シカだよ、メスのシカ
血抜きしてなかったから、値引きされたな。あとオスさえとれれば、ツノの大きさで値段が基本価格から値上げや倍額になるのに」

この小人風な茶色のズボンに黄色い服、薄茶のスカーフをした格好をした子供、名はジット、齢9の子供である。弓矢や短剣を使って今は草食動物や草花を狩っている。

「 ははは、そりゃ血抜きしてなかったから、鮮度が落ちて肉が悪くなるし、値下げされて当然だな。
それにツノが大きいのなんか、シカの中でも強さの証だ、そう簡単にジットにはやらせてくれないな。」

この男、この宿屋の亭主で通商ギルド(泣かない宿)の連盟会員で、元ハンターで店の至るところに墨絵や一部を飾っている。ジットのハンター技術力の基礎的を教えていたりしている。

「なんだと、俺は将来モンスターや恐竜や幻獣を狩るんだぞ。」

「ひゃははは」

すると奥のテーブル席で、高笑いする声が聞こえた。


「おいおい、ガキ。お前みたいなガキが、幻獣や恐竜やモンスターなんか狩れる訳ねーだろ。せめてこの村で、猟師でもやっていな」

「なに」

「そんな幻獣やモンスターや恐竜は軍の少佐であり、のちにこの国の最強最高の軍、マルナス中央政府軍の将になるラーム様が。」

この男ラーム
体長2bはあり、黒く汚れた軍服を着、服をしめず表から肌が見える、腰には剣がささって、髭図らの顔が印象的な男だ。

「だから、この村でガキはチマチマと生きてりゃいいだよ」

「なんだと、ふざけるなぁ」

ジットはラームに向かって持っていた石を投げようとした。しかし亭主止められた。

「よせジット、相手は軍隊だ。お前が叶うわけない。」

「 くそ、離せおっさん。俺の夢を笑われて大人しくしてられるか。」

「ははは、亭主に助けられたなガキ。」

ラームが宿屋を出ようと扉を開けて歩いたら、立っていた青年にぶつかった。ラームはそれと同時にふらついて、壁に手をかけた。

「くそぉ、痛ってなぁ」

「あっごめん」

と男が手を差し出すと、ラームはその腕を掴みそのままラームの居たテーブルの方へと投げ飛ばした。

ラームの飲んだあとのグラスや食器があったけど、男が飛んできたと同時にそれらが割れて散らばりテーブルや椅子までも散らばった。

「くそ、ムカつくぜ」

そう言いながら、ラームは店を後にした。

ジットや亭主、そしてジットと同い年の亭主の娘で亭主自慢の看板娘のセラが男の元へと駆け付けた。

「大丈夫ですか。」

「うぅ…」

「セラ、水や濡れた布巾を」

「はい」


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