ペルソナ3
1876話
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うが、桐条達と違って俺達のパーティは連携とかもスムーズに出来ている。
いや、正確には戦闘で戦っているのは基本的にゆかりだけで、俺はいざって時のフォロー、荒垣は相談役的な感じなのだが。
それでも、ゆかりは俺の指示にきちんと従っているし、自分が悪いと思えば素直に謝ってもくる。
……普段の生活ではその気の強さから謝ったりとかは苦手なんだが、ゆかりは時と場合を選ぶということが出来る。
ともあれ、そんな訳で俺達のパーティはかなりスムーズに戦闘が行われている訳だ。
「はぁ」
俺の少し前を歩いている真田が、小さく溜息を吐くのが聞こえてきた。
このパーティのリーダーは有里だが、年齢や影時間での経験という意味では真田の方が上だ。
だからこそ、この先どうなるのかを想像し、憂鬱に思っているのだろう。
真田の様子に若干の同情を感じていると……こちらに近づいてくるシャドウの気配を感じ取る。
「来るぞ。数は……三匹」
「ちょっ、何でそんなのが分かるんだよ!」
大剣を手に、順平が胡散臭そうに俺を見ながら、そう告げる。
だが、俺の言葉を聞いた有里と真田の2人は、既にいつ戦いになってもいいように構えていた。
この違いは、有里と真田が以前俺と一緒にタルタロスに挑んだ事があり、その時に俺がシャドウの気配を感じ取るのを見ているからだろう。
「順平、いいから戦闘準備!」
有里の口から出てくる、普段とは違った鋭い言葉。
「いや、けどよ……」
「アルマーが来ると言うからには、それが外れることはない。いいから、準備をしろ! そのまま黙ってやられるつもりか!」
有里に続いて真田までもが鋭く告げ、順平はその言葉に不承不承大剣を構え……やがて、通路の曲がり角から臆病のマーヤ2匹と残酷のマーヤ1匹が姿を現すのだった。
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