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転生とらぶる
ペルソナ3
1876話
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ないが。
 それでもペルソナに覚醒したばかりなのだとすれば、その予想はそう間違っているとは思えなかった。

「お、こんなのが入ってましたよ! ほらほら、これ俺が見つけたんですけど、真田先輩!」

 そう言いながら順平が見せているのは、小さな宝石だった。
 あれは、パトラジェムか。
 桐条グループの方で分析して貰った結果、精神異常を直す魔法が封じ込めれた宝石らしい。
 そんな宝石があるという事は、恐らく相手を何らかの精神異常にする魔法を使うシャドウがいるんだろう。

「……分かった。とにかくそれをアルマーに渡せ」
「え? ちょっ、何でアクセルに? これ、俺が見つけたんすよ!?」

 自分の見つけた宝石を俺に奪われるとでも思ったのか、順平は不満も露わにそう叫ぶ。

「あのさ、アルマーが空間倉庫とかいう能力を持ってることは、順平も知ってるでしょ。だから、それを使って預かって貰っておいた方が邪魔にならなくていいんだよ」
「……そうかぁ? このくらいの宝石、別に持っていても邪魔にはならないと思うんだけど?」

 有里の言葉にも不満そうな順平だったが、実際に宝箱から見つかるのは宝石だけとは限らない。
 それこそ、武器とかも普通に見つかるのだ。
 宝石程度であればまだしも、そのような武器を持ち運ぶのは、かなり邪魔だ。
 最悪、戦闘中にその武器が邪魔になって、敵の攻撃を回避出来ない……とも、限らない。
 そうならない為には、空間倉庫に収納しておく方がいいのは間違いないんだが……

「まぁ、宝石くらいなら邪魔にならないだろ。それに、普段俺はお前達と別々に行動してるんだから、宝箱から拾った物を自分達でどうにか出来るようにしておいた方がいい」
「……まぁ、そうだな。分かった。じゃあ順平がその宝石を持っていろ」
「了解!」

 真田も俺の言葉に一理あると判断したのか、結局そんな風に折れた。
 それを聞いた順平は、心の底から嬉しそうに笑みを浮かべて宝石をポケットに入れる。
 ……人生で初めての宝箱なんだし、テンション上がっても仕方がないか。
 自分でも妙に順平に甘くなっている気がするが、順平は俺が初めて味わう高校生活で一緒に行動している友人だ。
 であれば、少しくらいは優遇してもいいだろう。
 勿論俺が優遇するのはあくまでも多少であり、その多少を超えればこちらとしても相応の態度で対処する事になると思うが。

「取りあえず話も付いたし、先に進むか。……順平、次の戦闘ではきちんと有里の指示を聞けよ」
「分かってるよ」

 まだ有里の指示を聞くのに完全に納得していないのか、若干不満を滲ませながら告げてくる。
 それを聞きながら、俺は桐条パーティの先行きの不安さに同情したくなる。
 幸い……って言い方はどうかと思
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