ペルソナ3
1876話
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たのだが……
「お、あれって話に聞いていた宝箱!? うわぁ、本当にあるんだな」
臆病のマーヤを倒した場所から少し歩くと、宝箱を発見する。
そして宝箱を発見した瞬間、真っ先に順平が飛び出していったのだ。
いやまぁ、普通に暮らしている分には宝箱なんて見る機会がないから、こうして喜ぶのは分かるんだが……それでも、さっきの事を考えると軽率じゃないか?
幸い、今までタルタロスにある宝箱で、罠が仕掛けられていたという物はなかった。
であれば、2階にある宝箱にも罠が仕掛けられている可能性は恐ろしく低いが……それだって皆無ではない。
ましてや、まだ俺達が行けるのは最大16階でしかない。
それより上は封印されている以上、そこから先の宝箱にも罠がないという可能性は……そう簡単には納得する訳にはいかなかった。
特に順平の場合は、さっきの件があったというのも大きい。
「おい、順平! 一応注意しろよ!」
「はいはい、分かってますって」
真田の言葉に順平は軽く返事をして、宝箱の方に向かって行く。
「俺は別のパーティだから、これ以上は何も言わないけど……このままだと、色々とトラブルが起きるのは目に見えているぞ?」
「分かっている」
真田が俺の言葉に、苦々しげに呟く。
真田も俺が言いたいことは、しっかりと理解しているのだろう。
その為、何とかした方がいいというのは分かっているのだろうが……生憎と、こういうパターンは今までなかったのだろう。
そもそもの話、今までずっと真田は桐条と一緒に行動してきたのだ。
つまり、以前は真田がペルソナの使い方を教えて貰っている立場で、今は同等の協力者という扱いになっている。
つまり、真田は自分より下の立場にペルソナの使い方や、タルタロスでの動き方を教えた事がないのだ。
もし俺がゆかりと一緒に行動していなければ、ゆかりが真田や桐条からその辺りを教えて貰っていた可能性はある。
有里の場合は、基本的に大人しいというか、順平のように自己主張が強くないタイプで、しっかりと人の話を聞く。
それだけに、教えればすぐに分かったのだろう。
ましてや、有里の場合は初めてペルソナを召喚して、異常なシャドウを撃破したという実績もある。
つまり、ペルソナ使いとして高いセンスを持っているのだ。
そんな中でやって来た、順平という存在は……真田にとって、扱いにくい相手でしかなかったといったところか。
勿論、だからといって真田が順平を切り捨てるといった真似をするとは思えないが。
いっそ、順平はこっちで引き取るか?
けど、俺達が活動しているのは基本的に15階だ。
まだレベル1の順平には、俺達と一緒に行動するのは難しすぎる。
いや、本当にレベル1かどうかは分から
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