134部分:TURN13 オフランスへその七
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TURN13 オフランスへその七
「勝つ為のな」
「そうね。あの娘と」
「あの兵器だ」
それはだ。二つだった。
「あの最強の切り札があるからだ。私達はオフランスに勝てる」
「マジノ線も何でもね」
「突破してだ。オフランスに勝てる」
まさにだ。それが可能だというのだ。
「間違いなくだ」
「その通りね。ではね」
「私達は勝つ」
レーティアは毅然として言い切った。
「例え何があろうともだ」
「ではね。是非共ね」
「万を持してオフランスに向かう」
「で、その前に」
普段の軽い調子に戻ってだ。グレシアはレーティアに陽気に言ってきた。
「コンサートよ。いいわね」
「そしてだな」
「そう、水着撮影もあるわよ」
「あの水着も日本のものか」
またしてもだ。嫌そうな顔になり言うレーティアだった。
「全く。どうなのだ」
「どうなのかって言われても」
「スクール水着か」
「何かね。マニアックだと思って採用したのよ」
「普通の水着でも恥ずかしいのだ」
レーティアはいよいよだ。うんざりとした顔になってグレシアに言った。
「それでもあの水着は」
「露出部分は少ないじゃない」
「そういう問題ではない」
露出が少なくともだ。スクール水着はだというのだ。
「何か違う。淫靡な感じがする」
「そうそう。何故かね」
「あの淫靡さは何なのだ」
レーティアは腕を組みだ。そしてこう言ったのだった。
「露出は水着の中ではかなり少ないのは確かだが」
「それでもよね」
「そうだ。それでもだ」
こう言うレーティアだった。
「あの淫靡さは兵器だ」
「貴女に相応しいね」
「だがそれでもだ」
嫌だとだ。また言うレーティアだった。
「私はあの水着はだ」
「抵抗があるのね」
「着たくない。しかしか」
「頑張ってね。北欧の皆もコンサートとグラビアで完全にノックアウトよ」
「全く」
こんな話をしながらだ。レーティアもコンサート会場に向かっていく。そうして実際にコンサートを開いてだ。グラビアと合わせてだ。北欧の者達の心を掴んだのだった。
そしてプロイセンが喜びドイツが暗澹たるものになっていたそのイタリアではだ。オレンジの襟が少し開いた軍服を着たイタリアがだ。自分の家で陽気にこんなことを言っていた。
「今日のお昼は何食べようかな」
「勝手に何でも食えばいいだろ」
そのイタリアにだ。同じ軍服姿のロマーノが突っ込みを入れた。
「適当にな」
「適当って。兄ちゃんも食べるよね」
「当たり前だろこの野郎」
「それで何でそんなにつっけんどんなの?」
「別にいいだろ。さっさと作れ」
ロマーノはイタリアにこうも言う。
「何なら俺も手伝うからな」
「ああ、そうしてくれるんだ」
「とにかくだ。
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