ダン梨・Y
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と俺は思う。
じゃあそれと今回の件と何が関係あるかという話になるのだが、そこがカンなので説明しろと言われても困る。
あー、非常に感覚的な説明になるが……何だ。俺と言う存在について、という事を考えていると、こういう作戦を思いついた。
さて、俺とは何だ?ダンまちというラノベのストーリーを俯瞰的視点で捉えた記憶を以てして、この極めて歪な物語の登場人物に祭り上げられた俺という存在は、この世界からすれば何なのか?先程の話に戻るが、俺はこの世界で俺の成す事が見えざる世界の波なのか、それとも蝶の羽ばたきなのかが知りたい。
そしてもしもそれが「世界の波」だとした場合、俺はベル・クラネルという男のサクセスストーリーに付随するサブシナリオとなる。サブだってメイン程じゃあないが立派なシナリオだ。そこに物語が用意されているのなら、蝶の羽ばたきで残酷なる女神が矛先を変えた際に、それに対抗する手段或いは舞台が運命にお膳立てされているのではないかと思う。そして、力と力が衝突すれば波が発生し、どこかでその波が顕在化して目の前に現れる。
要するに、俺は今回自分自身をエサに釣りをしているのだ。あのコルヌーのバックについては色々と想像こそしたものの確信に至る情報など何一つない。ならばいっそ俺から表に出るよう促してみるのだ。何も出てこなければ俺の独り相撲で終わるが、それはそれで俺の在り方に一つ答えが出るから良しとする。あとは死なない程度に騒ぐぞー!である。
という訳で変な男をムチを使って全力でシバきあげた結果、色々と酷いことになった。
「………(自分の逃走計画がファミリアに見透かされていた事実に突っ伏すリリ)」
「………(余りにもソーマ・ファミリアの面々が屑過ぎてキレそうになっているベル)」
「………(立場上何とも言い難いのか気まずそうに身じろぎするリューさん)」
「………(ソーマ・ファミリアにどんな交渉を持ち掛けてリリを引っこ抜くか皮算用中の俺)」
「………(全身を鞭で打たれて切らす息すらなく床に倒れ伏している男)」
そういえば変なお兄さんだが、名前をゲドというらしい。竜と人の戦記に出てきそうだが、この人って確か仲間に裏切られてキラーアントに食われた間抜けじゃなかったっけ。ふむ……口車に乗せられやすい屑。ともすれば、条件次第では利用する方法もあるというものだ。
「まずはギルドに口利きしてソーマ・ファミリアを干上がらせるか。確かあそこの構成員は最高でレベル2、しかも仲間意識なんぞあったもんじゃないから連携はボロボロだ。主神もファミリア運営に消極的だし、多少吹っ掛けられるかもしれないがウンと言わせるのはそこまで難易度低くないかな……いや、そんな遠回しな事せんでもギルド通報の情報を盾に言質を取っちまえば手っ取り早いか?となるとレベル3くら
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