6章〜奇跡の邂逅〜 第137話
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庭園に仲間達と共に戻ったリースが封印石を解放するとエステル達にとって見覚えのある3人の人物が光から現れようとした。
〜隠者の庭園〜
「あ………」
「やはり彼女も巻き込まれていたようですね。」
「そう、ですね。彼女は私達と同じ”メルカバ”に、いたのですから。」
「フム………”異なる縁”という言葉から予想はできていたが、やはり彼らだったか。だが……」
「異世界出身の御二方と共に現れたという事はレイシスお兄様も……」
「殿下………」
封印石が解放され、光の中から現れようとした人物達を見たエステルは呆けた声を出し、イオンの言葉にアリエッタは頷き、リシャールは納得した様子で呟いた後真剣な表情で考え込み、不安そうな表情をしているクローゼの様子をユリアは心配そうな表情で見守っていた。そしてそれぞれの光の中からリオン、ソフィ、レイスが現れた!
「何だ、今の光は……?まさか………襲撃か!?何の目的で僕を―――――…………何?」
「眩しかった………イオン、アリエッタ、今の光は何………?…………え。」
「くっ……今の光は閃光弾か……!?――――何者だ!……………な。」
それぞれ地面に跪いていたリオン達はすぐに立ち上がったり戦闘態勢に入ったりしたが、エステル達に気づくとそれぞれ呆けた声を出した。
「ふっ、異世界の英雄たるリオン君とソフィ君もさすがにこの状況は戸惑って当然だろうね。―――いや、”レイシス王子殿下も”というべきかな?」
「もっと他にも聞き方というものがあるだろうが………この場には王太女殿下もいらっしゃっているのだぞ?」
静かな笑みを浮かべて髪をかきあげたオリビエの言葉にミュラーは顔に青筋を立てて指摘し
「?オリヴァルト殿下、その言葉は一体どういう意味……―――いや、それ以前にこれはどういう状況なのだ……?」
「どうしてエステル達が”メルカバ”に……ううん………ここってどこ??」
「それは僕のセリフだ………おい、これは一体どういう状況なんだ?」
オリビエの言葉に反応しかけたレイスだったが周囲の状況に気づくと困惑の表情をし、不思議そうな表情をしているソフィの言葉に指摘したリオンはエステル達に問いかけた。その後エステル達は事情をリオン達に説明し、更に初対面の人物達はそれぞれ自己紹介をした。
「”影の国”………ゼムリア大陸とはまた異なる世界………やっぱり、世界を移動する方法はあるんだね。」
「人の想念によって変容しうる世界か………言葉通りまるで”夢のような世界”だね。」
「フン、”夢”どころか”悪夢”と言ってもおかしくないだろう。話に聞くところその”影の王”とやらはある意味エルレインと似た存在で、相当性質の悪い存在のよ
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