第二十三話 軍務尚書のお仕事
[2/2]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
軍務省 軍務尚書室 ハーロルト・フォン・エーレンベルク
陛下との謁見から早三週間我々は急ピッチで準備を続けていた。
新規任官士官5078人の辞令準備やイゼルローン要塞における配備場所への準備を宇宙艦隊総司令部とやりとりしながら行ってきた。
練習艦隊がオーディンを発つのが7月10日であるから大変なことであるがやりがいのある仕事だが、この種類の量は何とかならんのだろうかここ一週間は判子押しばかりしている。
面倒だからと適当には押せんしいい加減疲れてくる物だ。
ベヒトルスハイムやシュタインホフはある程度部下に丸投げ出来るが儂はできんからな仕方のないことだ。
此で叛徒共が来なければ、内容を知らずに残業の連続の部下達から文句が続出するだろう。
この状態では士官学校の卒業式は軍務次官代理をさせテレーゼ様をエスコートさせねばならんな。
帝国暦478年7月8日
■オーディン 軍務省 軍務尚書室 ハーロルト・フォン・エーレンベルク
取りあえず早朝から士官学校の入校式だけは参加し訓辞を述べてきたが、疲れから貴賓席で居眠りしてしまった。
先ほどシュタインホフから情報部が叛徒共のイゼルローン攻撃を察知したとの連絡があった。
彼奴も役に立つときがあるのだな。
これで今までしてきた苦労が報われる、部下達も納得してくれるだろう明後日は出撃だし肩の荷がやっと下りた気がする。
此から先は、ベヒトルスハイムと艦隊司令ミュッケンベルガーとイゼルローンの連中の仕事だ。
12日は久しぶりにブリギッテと何処かへ出かけるとしよう、どこがよいであろうかの。
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ