EX回:第20話(改2)<消し難き情熱>
[2/2]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
想いに呼応するかの如く武蔵様は窓の外を見ながら呟く。
「私と最期を伴にした艦長は美保鎮守府のある山陰地方の軍人なのだ。彼は終わりまで責任を全うした高い志の持ち主だ」
そして彼女は、ゆっくりと振り返った。
「私は彼と共に戦い抜いたことを誇りに思う……だから忘れるな。消し難き大切な物ほど目には見えぬ。だからこそ永久に残り得るのだ」
その言葉を受けて、その場に居た全員が自然に敬礼を始める。もちろん武蔵様も同様だった。
彼女の目に涙が光っていたのか?
メガネレンズの反射か?
それは良く分からなかった。
だが過去と現在、そして未来が繋がった瞬間……私には、そんな印象を受けたのだった。
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ