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転生とらぶる
ペルソナ3
1875話
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 それなら、遭遇したら即座に逃げ出した方が生き残れる可能性は高い。
 ……もっとも、ここに通じているターミナルが近くにあるかどうかってのが、生存率に大きく関わってきそうだが。

「死神?」

 順平が首を傾げているが、その辺りの事情は俺が説明しなくても後で誰かがするだろう。

「とにかく、ゆかりと桐条が抜けてしまう以上、行くのは俺、真田、有里、順平の4人だな。ただし、基本的に俺は戦いに手を出すような事はしない。予想外に強力なシャドウが出てきて、どうしようもなくなった時とかに助けに入る、奥の手って奴だな」

 実際俺が戦ってしまえば、2階、3階といった程度のシャドウは即座に死んでしまう。
 俺が戦っているのを見学するのであればそれでもいいかもしれないが、今回必要なのは順平と……そして有里の実戦訓練だ。
 ともあれ、皆が俺の言葉に異論はないのか、誰も口を挟まない。
 それでいいよな? と確認の視線を桐条に向けるが、それを受け取った桐条はやがて小さく頷いて口を開く。

「アルマーの言う通りで問題ない。ただし……この場合、リーダーが必要だな」
「え? リーダー? じゃあ、俺ッチが!」
「……有里、頼む」
「ちょっ、え? 桐条先輩、なんでこいつが!?」

 まさか本当に自分がリーダーを任せられると思っていたのか、順平が信じられないといったように叫ぶ。
 模擬戦で思い上がりをへし折ってやったつもりだったが、どうやらまだ足りなかったらしい。
 それとも一度へし折ったが、立ち直りが早すぎたのか?
 ともあれ、この順平の性格はこれからタルタロスを攻略していく上で、間違いなく厄介な存在となるだろう。
 普通に高校生活を送っている分だと、ここまで順平が目立ちたがるとは思わなかったんだけどな。

「有里は既に実戦を行っている。また、少し前に出た特殊なシャドウを倒したのも有里だ」
「そ、それは……じゃあ、真田先輩は!?」
「ん? ああ、俺か。俺は残念ながら味方を指揮するのは得意じゃないからな。自分で前に出て戦う方が慣れている」
「でも……」
「残念ながら、これは既に決定事項だ。……いいな、伊織、有里」

 そう桐条に言い切られてしまえば、順平もそれ以上は何も言えなくなったのだろう。
 完全に納得しているといった様子はなかったが、それでも不承不承黙り込み、有里は……

「……」

 桐条の言葉を聞いているのかいないのか、返事をする様子はない。
 いや、これは聞いていないな。

「有里、おい有里? 何をぼけっとしてるんだ?」
「……え? ああ、ごめん。うん、分かった僕がリーダーなんだよね」

 俺の言葉で我に返った様子の有里だったが、その言葉通りきちんと話し合っている内容は聞こえていたのだろう。
 すぐ
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