126部分:TURN12 ノルウェー星域会戦その十
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TURN12 ノルウェー星域会戦その十
ロンメルの言う通りだった。陣を組む直前の艦隊程脆いものはなかった。彼等の突撃と左右からの一斉攻撃を受けてだ。彼等の艦隊は瞬時に崩壊した。
その有様を見てだ。アルビルダが驚きの声をあげた。
「何っ!?速いぞ!」
「すいません、まさかと思ったのですが」
「失態でした」
フィンランドとイギリス妹がだ。こうアルビルダに答えた。
「僕達は大丈夫ですが」
「しかし艦隊は」
「すぐに撤退するのだ」
これがアルビルダの二人への指示だった。
「勝敗は常なのだ。仕方ないのだ」
「すいません、そう言って頂いて」
「申し訳ありません」
「いいのだ。問題はアルビルダの判断ミスなのだ」
自分の責任だとだ。アルビルダは言うのだった。
「まさか。ドクツの艦隊があそこまで速いとは思わなかったのだ」
「七十ノットって何なんだよ」
イギリスもだ。うんざりとした顔で述べる。
「それじゃあどうしようもないだろ」
「おそらく。五倍はないとです」
イギリス妹は数から言う。
「押し切ることはできないでしょう」
「そうみたいだな」
「はい、ですから」
それに故にだと。、イギリス妹はアルビルダと自分の兄に述べる。
「今は」
「ああ、御前等のせいじゃないからな」
全てはドクツの艦隊がだ。あまりにも速過ぎるというのだ。
しかしだ。この戦局はだった。
「とりあえず。このままだと」
「ああ、プロイセン達の艦隊が来るぜ」
イギリスは今度はノルウェーに対して述べた。
「それも横か後ろにな」
「どうするか」
「っていうかっぺよ」
デンマークがだ。二人に言ってきた。
「前からも来てるっぺよ」
「おい、こっちも速いな!」
その前のドクツ軍の艦隊も見てだ。イギリスは驚きの声をあげた。
「もう射程に迫ってるぞ!」
「一斉射撃、また来るっぺよ!」
デンマークが叫ぶのと共に。そのドクツの一斉射撃が再び来た。それでだった。
連合軍の主力艦隊も派手に殴られた。見事なストレートが炸裂した。
それにふらつき動きが止まった連合軍にだ。ロンメルとプロイセンの艦隊が横から襲い掛かり。戦局は決まった。それも完全に。
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