暁 〜小説投稿サイト〜
マイ「艦これ」「みほ3ん」
EX回:第19話(改2)<美保計画>
[1/2]

[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話

「『美保計画』も私が中心的に押し進めたのだ」

--------------------------------------
マイ「艦これ」「みほちん」(第3部)
 EX回:第19話(改2)<美保計画>
--------------------------------------

 武蔵様は言う。
「美保の提督殿」

「はい」
いきなり声をかけられて緊張する私。実は、こんな間近で武蔵様と相対するのは初めてだ。

彼女は言う。
「もし友軍でなければ……そして、お前たちが美保鎮守府でなければ私は迷わず憲兵に突き出していた」

憲兵という言葉に一瞬、ドキッとした。だが今は突き出されないようだ。

(それはなぜ?)

そう思っていると彼女は続けた。
「提督殿は、どこの出だ?」

(なぜそれを聞く?)

少しヘンだなと思いながら私は応えた。
「境港です」

すると急に武蔵様の表情が和んだ。
「そうか、ひと目で分かったぞ。地元の護りは、やはり地の人間が良いな」

「え?」
出身って、ひと目で分かるものなのか?

(それに私の顔を見るなり武蔵様が和んだように見えたが、これはどういう事だ)
私は緊張すべきなのか、どうなのか……少々混乱するな。

そんな私には構わずに彼女は続けた。
「提督のご命令で、その参謀を川内がずっと監視していた。到着早々に調子が悪いと言いながら病室を抜け出して鎮守府内を探りまわっていたが一体、何の真似だ?」

技術参謀が応える。
「だから私は省の技術将校だと」

そこで武蔵様の眼光が厳しくなった。
「将校が、なぜ改めて遠方の工廠を引っくり返すような事をするのだ?」

「それは……」
一瞬、返事に詰まる技術参謀。

だが直ぐに意を決したように続けた。
「信じられないかも知れないが私たちは過去から来た。そして私の使命は艦娘の量産化なのだ」

「えぇ?」
艦娘量産化の核心人物が今、私たちの目の前に居るのか。

しかし武蔵様は腕を組んだ。
「それは何度も聞いた……個人的には美保の連中は信じても良いのだが、お前と美保を結びつけるものはなんだ? それになぜ美保の連中を使う」

ここで一呼吸を置いた彼女は改めて親子を見た。
「お前と、この駆逐艦娘が親子だと本当に信じて良いのか?」 

ここまで聞いているだけで謎が謎を呼んで混乱してくる。
(つまり寛代と参謀は親子ってことか?)

私が悶々としている間に技術参謀が口を開いた。
「そうだ。私は艦娘だ……いや『だった』というべきかな」

「え!」
その場に居た全員、いや寛代と武蔵様を除いた私と艦娘は驚いた。
危うく卒倒しかけた私は、もう頭が限界に近い。

だがさすがに武蔵様は動
[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ