第二十二話 みんなで企めば怖くない!
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には驚かさせられるばかりじゃの」
「まことに」
「叛徒の攻勢の件頼んだぞ」
「御意」
帝国暦478年5月19日
■オーディン ノイエ・サンスーシ 小部屋 テレーゼ・フォン・ゴールデンバウム
今日はお父様にお願いしに来ました。お父様は終始にこやかです。
「テレーゼやグリンメルスより聞いたが、可能性が高いのじゃな」
「はいお父様過去のデーターを照査した結果かなりの確率で攻撃が来ます」
お父様考えながら。
「そうかでは軍に準備命令を出さねば成らんな、しかし外れた場合はどうするのじゃ」
「一つの案なのですが、迎撃艦隊に今期卒業の新規士官を研修として乗せて遠洋航海とすれば幾らでも準備が出来ます」
「つまりは迎撃艦隊は無く訓練艦隊だとして敵を欺くのか」
「そうです。敵と予算と信じない者達を欺きます」
お父様楽しそうです、普段の枯れた雰囲気から目が鋭くなりますね。
流石我が師匠、天下一の猫かぶりですね。
「その為に卒業生を遠洋航海に出かけさせる様に勅命を出して頂きたいのですよ、前例がないので現場が渋ると思うのです」
「父も使うかテレーゼはハハハ」
お父様凄く楽しそうです。
「ええ東洋の諺に【立ってる者は親でも使えと】というのがありますから、お父様もお願いしますね」
「よいよい儂は娘には甘いのじゃからなハハハ」
「それとお父様、士官学校の卒業式に参加したいのですが良いでしょうか?」
「よいよいどうゆう気じゃな?」
「士官学校に顔を出しておきたいのと、今年度卒業生に原石が居るんですよ」
「ほほ其れはあの時優勝した者かの?」
「はいあの者も入っていますが他にも居りますので」
「よいよい行ってまいるがよい、エーレンベルクには儂が伝えておこう」
「お父様、ありがとうございます」
■オーディン ノイエ・サンスーシ 小部屋 フリードリヒ四世
本日娘がお願いに来た、儂は娘が可愛くてしょうがないからの。
グリンメルスの言っておった同盟の事じゃった。
聞くごとに此はと思う事ばかりじゃった。
弱冠七歳でこの知謀じゃ儂など足元にも及ばん、儂は逃げて居ったからな。
彼の者に会って儂の願いを叶えてくれると思ったが、それ以上の資質じゃ。
今は只テレーゼが儂の期待じゃ、彼の者には悪いがテレーゼの礎に成ってもらおうかの。
テレーゼが彼の者をどう扱うか楽しみじゃ、其れまでは彼の者の行動は目を瞑る事にしようぞ。
さて近いうちに三長官を呼んで指示しなければならぬな、これは楽しみじゃな。
帝国暦478年5月28日
■オーディン グリンメルスハウゼン子爵邸 テレーゼ・フォン・ゴールデンバウム
ロイエンタール卒業まで一ヶ月一寸となりました。
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