暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica6-Cその日、王は少女になる〜Sisters of Freiheit〜
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†††Sideイリス†††
お風呂から上がって、脱衣所の壁に設けられてる化粧台の背もたれが無い筒状の椅子にイクスを座らせて、ドライヤーでイクスの髪の毛を乾かしていると、「あれ〜?」って声と一緒に脱衣場のドアが開いて、教皇の祭服からロングワンピースっていう部屋着に着替えてる母様が入って来た。
「うそ〜、もうお風呂から上がったの? 私もイクスと一緒に入ろうって考えてたのに〜。出るの早過ぎるわ〜」
子供のように目に見えて肩を落とす母様に、「早いと言われても、もう30分近く入ってたんだけど」って返す。イクスがホントにお風呂を気に入っちゃって、わたしものんびり入って、世間話をかなりしてた。
「母様がゆっくりし過ぎてる所為もあると思うよ」
「はぁ〜・・・。ルーツィエとルーツィアの2人と入りましょうか・・・」
割と本気で落ち込んでる母様が踵を返して、化粧台の反対側の壁に設けられてる脱衣ロッカーの前に移動。そして「はぁ〜」って溜息を繰り返し吐きながら服を脱ぎ始めるのを鏡越しで見る。というかさ、自分の母親ながらどんなアンチエイジングしてんのかね。普通に30代前半でも通じる若さなんだけど・・・。
「あ、そうだ。イリス。イクスに学校の話をしてくれた?」
ドライヤーを切って櫛でイクスの髪を梳きつつ、「したよ〜」って空いてる左手を降るとイクスも「はい。伺いました」って続いた。
「それでどうかしら? 平日は私たち、基本的に仕事に向かうから家を空けることが多いのよ。その間は暇するだろうから、学校で友達を多く作った方が有意義だと思うのね」
「シャルの話では、ヴィヴィオやフォルセティ達の通うザンクト・ヒルデ魔法学院だとか」
「ええ、そうよ。マリアージュの生成能力は失っても、あなたにはまだ魔力がある。それを埋もれさせるのは勿体ないと思うの。
期待に目を爛々と光らせるイクス。お風呂の時に、イクスは自分には学が足りないって嘆いてた。それに学校っていうところに憧れがあって、もし通えるのなら通ってみたいって。
「ザンクト・ヒルデ魔法学院なら、戦闘の出来るシスターや騎士も教員を務めているし、安全面でも最高位。魔法の授業もあるから、魔力を無駄にしない。ただ、問題が1つ・・・」
「何か問題があるのですか、母様?」
「ベルカの歴史も一応学ぶのだけど、冥府の炎王イクスヴェリアの項目がちょこっと脚色というか、誇張というか、あんまり良い事が書いてないのよ」
イクスの問いにそう答えた母様。わたしはこっちでは家庭教師というかプリアムスに勉強を教えてもらってたけど、歴史については深くは教わらなかったし、初めての学校は管理外世界の普通校だったから、正直言ってイクスが教科書でなんて言われてるのかは知らない。
「あ、それについ
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