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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica6-Cその日、王は少女になる〜Sisters of Freiheit〜
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「私にも何か出来れば、と思うのですけど・・・オリヴィエやクラウスとの関わりは無いに等しいですし。お力にはなれそうにないです」

「ヴィヴィオやフォルセティを、コロナみたく友達として支えてあげて。今はそれで良いよ」

「・・・はい」

そうしてわたし達は最初の目的地の聖王教会本部、その駐車場へと到着。とは言っても本部から500mほど離れてるけどね。車を降りたわたしとイクス、それに双子はテクテク歩いて本部へ向かい、聖王教の信者の方々から挨拶を受けながらもようやく到着。中庭に回ってみると、「お!」すぐに見憶えのある姿を発見できた。

「おっす〜!」

「イリス!」

「「ただいま帰りました、シャル」」

「セインは?」

「今はお手洗いに行っています」

手を振りながら歩み寄ると、シャッハとオットーとディードはお辞儀した。一度にイクスを紹介したかったんだけど、また後でセインに紹介するかぁ。手間が1つ増えることにやれやれしながらも、「ん?」3人の中に見知らぬ小さい女の子が1人、不貞腐れたように佇んでた。その子が何なのか、シャッハに訊ねる前に・・・

「オットー、ディード、ちゅうも〜く!」

「彼女が、昨日から我らがフライハイト家の末の妹となったイクスヴェリア・フライハイトだよ!」

「ご紹介に預かりましたイクスヴェリアです。どうぞよろしくお願いします」

双子がイクスをオットーとディードに紹介し始めて、まずはそっちだった、と自分自身に叱りの言葉を入れる。

「はじめまして、イクスヴェリアお嬢様。僕はオットーと言います」

「オットーの実妹のディードです。よろしくお願いします、イクスヴェリアお嬢様」

「あの、私はお2人の妹となりますので、敬称など不要ですから」

使用人のように恭しくお辞儀するオットーとディートに、イクスが困惑してる。最初の頃はわたしも、シャルお嬢様、って呼ばれたけどやめさせた。イクスからもそうお願いされたことで、変に拘ろうとせずに「はい、イクス」と微笑み返した。

「では僕の事もオットーと敬称無しで呼んでください」

「私もディードと呼んでください」

――ディープダイバー――

「へ〜。君がイクスヴェリア? お母さんから写真付きのメールを貰ってたけど、本当に小さい女の子なんだね〜」

どこからともなく聞こえてくるもう1人の妹セインの声。辺りを見回して姿が見えないことを確認して、ふとイクスと同じタイミングで地面を見た瞬間、「きゃっ!」イクスがスカートの前を押さえながら後退した。

「やっほー! あたしはセイン! オットー、ディードの姉、ルーツィとシャルの妹! あたしのこともセインって呼び捨てでい――」

顔だけを地面から出してるセインは、顔を赤く
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