暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica6-Cその日、王は少女になる〜Sisters of Freiheit〜
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よ。教皇と司祭だからね。それがどうかした?」

「いえ・・・。朝のご挨拶を出来ませんでしたから。お仕事中では仕方ありませんね」

挨拶くらいで(なんて言ったら両親に怒られるけど)しょんぼりするイクス。その様子に、「じゃあ行ってみる?」って聞いてみた。

「いいのですか? お買い物の時間などは・・・」

「どの道、服の品揃えがすごい店は中央区内にあるしね。そのついでに本部に寄ってこう。双子もそれで良いよね?」

「双子じゃなくて、2人一緒に呼ぶ時はルーツィって呼んでって言ってるのに・・・」

「寄り道については問題無し。セインの巡礼やオットーとディードの出張も終わって、本部に帰って来る頃だろうし。良い機会だし、そこでイクスに紹介しよう」

「ありがとうございます!」

買い物前にまずは教会本部に寄ることになったけど、ルーツィアの言うようにわたしにとっては妹で、イクスにとっては姉となるセインとオットーとディードが今頃、本部に到着するかどうかってところだろうし。ついでにイクスを紹介しよう。

「じゃあイリスから先に出て。万が一に事故った時、前に居たんじゃすぐに助けに入れないし」

「うっせえ、こんちくしょー! 上等じゃい、黙って付いて来いやー!」

冗談だと判りつつもそのしつこさに若干ハラ立ちながらも、「イクスこっち!」と手を引いてわたしの車の前にまで移動する。外観は日本で見たことのあるMINI ONEのようなコンパクトカー。

「どっちので行く?」

「ジャンケンで決めよう!」

「「ジャンケ〜ン・・・ポン!」」

ある2台の前でジャンケンをする双子。ルーツィエの車はMR2でルーツィアの車はR34系。ジャンケンの結果、「じゃあ私ので行こう!」ってことで、ルーツィアの車でお出掛けのみたいね。イクスと2人でわたしの車に乗車して、「出発〜♪」と車を走らせる。地下ガレージから外に出て、教会本部へと向かう。その道中、イクスは窓から流れる景色を眺めて、「平和ですね」と漏らした。

「旧暦の戦乱時代や新暦初期に比べれば、だけどね。それでも次元世界には多くの戦乱が起きて続けてる。それでもミッドはうん、まぁ・・・今は平和だよ」

わたしやルシルなんて戦乱の鎮圧などを行う専門部隊だからね。そんなのを何度も見てるよ。イクスは「そうですね。人は争う生き物ですから」って悲しそうに言った後、「シャル!」っていきなり大声を出した。

「な、なに!? 何かあった!?」

車を車道脇に停車させつつ、『ルーツィ! ちょっと停車するから先に行ってて』って後続の双子に思念通話で知らせると、『何があったか知らないけど、前に停めるよ』ってわたしの車の前に停車した。イクスが開いてる窓から身を乗り出して、「彼女は・・・」後方を見ながら
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