暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica6-Cその日、王は少女になる〜Sisters of Freiheit〜
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「服を引ん剥いたのはシャルですけどね」

シャルが差し出してくれた服を手に取って袖に腕を通した。そしてシャルは鏡台の椅子に私を座らせて、引き出しから取り出した美術品のような櫛で私の髪を梳き始めました。その後に洗面所へと案内される中、「おはようございます!」とすれ違う使用人の方々と挨拶を交わしつつ、そこで洗顔や歯磨きなどを行い、そして1階の食堂へ。

「「おはよう、イクス〜♪」」

「あ、おはようございます、ルーツィエ、ルーツィア」

昨夜の使用人服とは違い、お2人は飾りの少ないドレスを着用していました。お2人もフライハイト家のご令嬢なのだと実感です。そんなお2人と談笑しつつ、用意してくださった昼食を美味しく頂く。

「午後はイクスを連れて買い物だっけ?」

「車出そうか?」

「ん? いいよ、2人も今日くらいは休みたいでしょ? わたしも自分の車持ってるからさ」

「それが不安なんだけど」

「ねえ、イリス。ライセンスを取得して2年だけど運転歴は半年と無いペーパードライバーと、ライセンス取得13年、8m級リムジンを乗り回せるドライバー。どっちが安心できる?」

「ぅぐ・・・! で、でも運転は出来るし。事故だって起こさないよ?」

「それは当り前な話。事故るならイリスが独りで乗ってる時でお願いね」

「ひどい!」

テーブルに突っ伏したシャルが、しくしく、と声に出して泣く演技を始めました。そんなシャルを余所目に、お2人が私を見て「私たちも買い物に付いてくよ」と言いましたが・・・。ここはシャルを立てるべきか、それともお2人のお気遣いをお受けするべきか。

「イクスぅ〜・・・」

チラッと私を見て悲痛な声で名前を呼ぶシャル。そんな愛玩動物のような瞳で見ないでください。

「・・・。あの、ルーツィエ、ルーツィア。今日はシャルとお出掛けしたいと思います」

元はシャルとのお出掛けという約束でしたから、今日はシャルと2人で出掛けようと思いました。お2人にそう伝えると同時、シャルが勢いよく体を起こして「イクス、大好き〜!」と私に抱き付いてきました。

「「どの道わたし達も暇だから、車2台で行こう!」」

「ええー。だったら2人もわたしの車に乗れば良いじゃん」

「「嫌♪」」

「ちくせうorz」

そういうわけで、生れてはじめての買い物へ出掛けることとなった。

†††Sideイクスヴェリア⇒イリス†††

イクスが食事を終えるのを待って、双子の準備も終えたところで、家族・使用人の各車両が駐車されている地下ガレージへ向かう。様々な車種が60台ほどずらりと並んでいて、まるでサブディーラー。

「あの、すいません。母様と父様は今どちらに・・・?」

「朝早くに教会本部へ行った
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