暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica6-Cその日、王は少女になる〜Sisters of Freiheit〜
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?」と大声を上げてしまった。まさかの寝坊に、「起こして頂ければ良かったですのに!」と声を上げてしまう。

「いや〜。こんな可愛らしい寝顔を見たら、起こすのなんて可愛いそうでしょ♪」

シャルが私の前に空間モニターを展開し、そこに安心した表情でグッスリと眠っている私の姿を映し出しました。さすがに寝顔をこうも残されていると、恥ずかしさのあまりに「ひゃあああ!」と悲鳴を上げてしまう。

「シャル!」

「えっへっへ〜♪ 朝になって起きようとしても、イクスってば手を放してくれないの♪ なんとか外しても、むぅ〜、って愚図っちゃうし♪」

「やああですぅ〜〜〜!」

顔や耳どころか全身が熱くなる。寝相のことまで赤裸々に語られてしまうと、この場に人が居ないとはいえ恥ずかし過ぎます。モニターを手で払って消そうとしますが、シャルが操作をしているのか右に左にと避けられてしまう。

「シャルぅーーーー!」

「ごめんごめん♪ ほら、まずは着替えて身支度、そんでお昼ご飯。その後はお買い物だよ〜」

今日の予定を教えてくれたシャルに「買い物ですか?」と尋ねながら、シャルの部屋ではなく用意して頂いた私の部屋へと手を引かれて入る。1人部屋としては広過ぎるような気もする部屋の中央にまで来たところで・・・

「そ♪ イクスの身の回りの物を買いに行かないとね♪ 可愛い服や下着、あと学院の制服もサイズ合わせとかしないとさ。んじゃイクス。ばんざーいして♪」

そう言われたものですから「はい?」と意味が判らずも両手を上げてみる。するとシャルが「ほいしょっと!」と私の着ているネグリジェを勢いよく引っ張り上げました。ネグリジェが容易く脱がされてしまい、下着姿にされてしまった。

「〜〜〜〜っ!! シャル!! まずは一言ください!」

両腕で自分の体を抱いて怒鳴る。今日1日で私はどれだけ辱めを受ければいいのでしょうか。問題のシャルは「一緒にお風呂に入った仲でしょうが」と椅子の背もたれに服を掛け、クローゼットと呼ばれる収納家具から「ペザントブラウスとショートパンツで良いかな〜」と服を一式取り出しました。

「これもわたしの古着なんだけど、今日はコレで我慢してね〜」

「・・・私の衣類であれば、シャルの古着だけで十分過ぎると思うのですが・・・」

昨晩着させてもらったネグリジェや、シャルが取り出した一式もそうですけど、古着というには保存状態がよく、新しく購入した物だと言わたら疑いもしません。ですからそう伝えたのですが、シャルは立てた人差し指を左右に振りつつ「ダーメ!」と却下してきました。

「デザインは古いし、やっぱりイクスが自分の意思で選んだ服を着る方が絶対に良いに決まってる。さぁ、ほらほら。いつまでも下着姿でいないで着て、着て♪」


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