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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica6-Cその日、王は少女になる〜Sisters of Freiheit〜
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ては大丈夫です。冥王としての私はきっと、自分から見ても客観的に見ても、非道とも思える事を数多くしてきたのは事実ですから。その責めはちゃんと受け入れます」
「強いのね。イクスが問題ないと言うのなら、新学期の始まりと一緒に編入できるようにしておくわね〜♪」
「ありがとうございます、母様♪」
イクスからのお礼に頬を綻ばせた母様は「これで最後」って体にバスタオルを巻きながら前置きして、「学年はどうしようかしら?」って訊ねた。
「シャルともお話しましたが、やはりヴィヴィオ達の居る学年で学びたいです」
「やっぱりそうよね〜♪ 第3学年の・・・学級はヴィヴィオ達と同じB組でいいわね」
「あの、いくら教皇とは言え、そう好き勝手が許されるのでしょうか?」
「母様と学院長って幼馴染なんだよ。まぁ職権乱用になっちゃうけど、そこは学院長たちが調整してくれるよ〜」
母様に代わって答えたわたしや、「だから気にしないでいいのよ〜」って微笑む母様に、「ご迷惑ではないでしょうか?」って不安がるイクス。だからわたしと母様は「大丈夫!」って、安心させられるように笑顔で力強く答えた。正直それだけで不安を消し去ってあげられたかどうか判らないけど、「判りました。お願いします」とお辞儀してイクスを見て、これで良しとした。
「それじゃあ私もお風呂を堪能して来るわね〜♪」
ひとり浴場へと入って行った母様を見送り、わたしとイクスは私室のある3階へと向かって、「とうちゃ〜く!」とイクスの部屋のドア前にやって来た。
「んじゃ、今日はこれにておやすみなさい、ってことで」
「はい。おやすみなさい、シャル」
「ん。おやすみね、イクス。よい夢を」
イクスと手を振り合い、部屋に入ったあの子がドアを閉めるまで見届ける。あの子の姿が完全に見えなくなったところで隣のわたしの私室へ。ドアを閉めて「ふぅ」と一息つく。たった1日でまぁいろいろな事が起きたものだよ。天蓋付きのベッドに仰向けでダイブして、「お姉ちゃん、頑張んないとな〜♪」って両手を握り拳にする。
「明日はイクスを連れて教会本部にでも行ってみようかな〜・・・ふわぁ〜」
睡魔が一気に襲いかかって来て、わたしは抵抗することなく受け入れた。でも眠りが浅かったのか、コンコンとドアをノックする音と、「・・シャ・・・ル」誰かに呼ばれた気がして、「誰・・・?」と尋ねながら上半身を起こす。
「あの、イクスです。夜分遅くに申し訳ありません・・・」
「ほいほいっと・・・」
寝ぼけ眼を擦りながらベッドから降りて、「ちょっと待ってね〜」と部屋の出入り口へ。ドアを開けると、薄暗い廊下の中にイクスがポツンと佇んでいた。ネグリジェのスカート部分を両手でキュッと握ってるあの子は浅く俯いていて、
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