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ヘタリア大帝国
122部分:TURN12 ノルウェー星域会戦その六
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いうと。
「エイリスとオフランスにだ」
「まさにレモンの種まで搾り取られていました」
「あの天文学的な賠償金により」
「ルールを占領されたこともあります」
「我々は確かに敗れた」
 一次大戦にだ。これがそもそものはじまりだった。
「だが。敗戦だけならだ」
「まだ大丈夫でした」
「餓えはしませんでした」
「しかし。あの賠償金とそれに伴う経済崩壊」
 それにだ。世界恐慌も加わってだ。
「我々は餓えに追い込まれた」
「そしてこうしたものもですね」
「とても」
「食べられはしなかった。それを思えばだ」
 マンシュタインはジャガイモをスプーンで潰して食べながらまた言った。
「今は幸せなものだ。少なくとも満腹になれる。それにだ」
「それに?」
「それにといいますと」
「我々は軍人だ」
 今度はこのことから話すマンシュタインだった。

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