0214話『代行提督長門の提督記録』
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行っている。
初めの頃に比べれば慣れたものだな。
最初は目を通すのも嫌々やっていたものだけど今ではもう自身の仕事として割り切っているようだしな。
「長門、ここはどうすればいいと思う……?」
「どれ……貸してみろ」
私は提督から相談を受けて書類の一枚を受け取る。
こういうのも頼ってもらえるのは嬉しいものだよな。
この世界の最初の大規模作戦までは一人で出来ないと情けないと感じていたのか提督は一人で片付けようと奮闘していたんだけど一人でできる限界をそれで知ったのかもうだいたいは大淀とかと一緒に作業を行うようになったからな。
そして今日の任務も滞りなく終わらせていく提督の手腕には少しだが惚れ惚れしていた。
本当に……慣れたものだよな。
もとがただの一般人とは思えない成長具合だ。
私としても誇らしく思えるよ。
「よし。今日の大方の任務は終わったな。大淀、他に重要な案件とかはあるか?」
「はい。大本営からの電文で明日になにやらどういう内容かはまだ分かりませんが新しい取り組みを取り入れるという旨が記載されていました」
「大規模作戦前のテコ入れというところか」
「おそらくは……」
ゲームで言う新しいシステムというところか。
まさか西村艦隊が七人だから六人から七人編成にできるような取り組みとかだろうか……?
六人編成だとなにかと限界を感じてしまうからな。
「なにかは分からないが楽しみにしておいた方がいいだろうな。大本営も最近は役立つ情報をよく出してくれるからな」
「そうですね。私もそれで色々と助かっていますから」
提督と大淀がそれで笑みを浮かべあっている。
この二人は大体仕事では一緒にいるから意思疎通ができているんだよな。少し羨ましくも思いながらも、
「提督よ。おそらくだが私の予想では七人編成にできるように調整が入るのではないかと思うのだが……」
「七人編成か……ありえそうな話だな。そうすれば西村艦隊の面々を全員投入できることになるからな」
西村艦隊の悲願とも言うべき全員であの悪夢を乗り越えるという感じの発想。
私としても嫌いではない。
ぜひあいつらには乗り越えてほしいところだからな。
私がしみじみとそんな事を思っている時だった。
そこで扉が開いて、
「ヘーイ! テートク、グッドモーニングデース!」
金剛が執務室に突撃してきた。
うーむ……いつも思うのだが金剛は邪魔をしに来ているのか分からない状態だな。
でも提督も特に気にしてはいないのか(慣れたのか……?)普通に対応しているし。
それから他にも何人か執務室にやってきては提督と楽しく会話をしている。
少し軍隊としてはダメだと思うけどこれがうちの艦隊では普通の光景だからな。
適度にゆとりを取っているのが分かる感じだ
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