101舞ちゃん月宮の里に逆侵攻の巻
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「え〜、本日は月宮観光をご利用頂き、誠に有難〜うござい〜ます。他のバスは、途中で信者さんを回収して回りますが、このバスは相沢祐一様ご一行専用、月宮神社総本山への直通便となって〜おります」
ザコちゃん@添乗員でバスガイドVerの案内も入り、観光案内もされた。トイレ付きバスでないと、高速道路とは名ばかり、インターチェンジも無ければ休憩所も道の駅も無い地上路面。
便意を催せば、どっかで止めて茂みの奥で用を足さないとイケナイ。
うら若き乙女たち、それも教主様の娘で猊下の姪、倉田のお嬢様にそんなことはさせられないので、トイレ付き2階建てバスが派遣されて、他の信者たちのように乗合なのに交通費3800円を徴収されて、駅とか公共施設がある場所で待ち合わせて、人を拾いながら走ったりせずに直通する。
「パラリラパラリラ、ボーボーボボッボボオーー!」
まず先頭を、各チームの特攻隊長のバイクが順番を交代しながら走り、地雷とか自動車爆弾が無いか、度胸と根性がある連中が先陣を務める。
武装は素手とか金属バット程度だが、窮地に陥ればご自慢の車もバイクも凶器に変貌する。
全員命がいらない勇者なのは間違いなく、イモ引いてまで生きようとは思っていない特攻隊長と隊員が、バイクの上で踊りながら先行。
続いて夜舞組他親衛隊にレディース総長のチームの車。鬼武者を乗せたトレーラー2台とトラックが1台バスの前後。
結局最大戦力の5体を載せて、舞の別人格は既に憑依済み。なぜかというと、舞本体にいるとケツが腫れあがって痛かったからである。
爺やさんはバスの車内でも警護、倉田家歩兵部隊はハンビーみたいなハマーだとかトヨタの自衛隊納入車、半分装甲車に乗って追跡、他はヤンキーだが結構な数が随伴している。
敵は瞳孔開いちゃってる教信者で、もし戦闘になったりすると、カラシニコフで武装して、手りゅう弾とか毒ガスまで持ってるような、月宮の里よりヤバい兵隊が一杯。
北朝鮮とか中国軍ぐらいの、戦闘薬という名の麻薬飲んで、3日3晩寝ないで戦えて、食事すら不要、宗教的殉職が天国への道だと信じてる怖すぎる人たちが相手。
案外やくざ者とかは、戦争の実戦では腰抜かして逃げる役立たずが多く、普段大人しい美汐みたいなのが一番怖いらしい。
まあ相手側も普段は平和主義で「神と和解せよ」とか「あなたが前に神と言葉を交わしたのを何時でしたか?」なんて張り紙を貼って回る平和主義者なので、余程の事が無ければ戦いにはならない。
それも舞がご神体の石像とか観音像を鬼武者でぶっ壊したり、ヤンキーどもがスプレーアートを書いてションベン引っ掛けてしまったり、トレーラーが「つい」巨大弥勒坐像を破壊したりしなければ… の話である。
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