101舞ちゃん月宮の里に逆侵攻の巻
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てもらうところだが、佐祐理なので特に怒りもせず気にしなかった。金持ち喧嘩せず。
悪夢を見て予知夢だと思った舞は、悪の教団で実験されるぐらいなら、イカれた信者ごと鬼武者で叩き潰そうと思っていた。
ケツにお灸を据えられても、佐祐理と祐一の安全に比べれば、どうでも良かった。まあ、舞本体が搭乗すると、ケツが破壊されてしまうのは考慮に入れていなかったらしい。
「それに、アッチの皆さんも同行するみたいですし…」
新婚旅行が月宮の里方面と聞いて、その場で夜明かしした舞親衛隊、夜舞組以下、北海道統一総長やレディースも車で同行して、舞姐さんの警護を務めるつもりでいた。
誰が先頭切って走るか、特攻隊長同士でモメて決闘、殿は誰が務めるのかチーム同士でモメて抗争、週末で現場仕事も休みなので、結構なチーム数が参加して、大漁旗みたいなのを靡かせて参加する。
宗教の救いは、こいつらに必要かも知れないと、舞も佐祐理も思った。
「畏まりました、すぐに鬼武者が乗るトラックを2台ほど手配させます。わたくし共も頑丈な車でバスの後を付いてまいります」
結局、舞の要請を聞き入れた爺やさんがトレーラーを手配して、倉田製の鬼武者が2体以上配送される運びになった。
佐祐理の夫で嫁の発言なので、爺やにとっては上位からの命令でもあった。
それもお嬢様の体一つだけではなく、次期党首の一弥様までご懐妊中。親族でもあるメイドたちも孕まされたが、あくまで一弥様の予備の体で、魂まで持つご本人ではない。
爺やとしても昨夜の意趣返しに軍事侵攻、それも相手側は鎧武者のような兵器を操れる術者がいない状態で侵攻、自分や術者をかき集めて随伴の歩兵とする。
舞の別人格は魔物の体を操るエキスパートで、フレッシュゴーレムにまで精通しているのは昨夜見た。
伝承にある呪いの障壁を持っている伝説級の化け物。もし自分が後れを取ってお嬢様を守れなくとも、この娘が命を懸けて守ってくれる。
もう舞を忌み子と侮る事もなく、倉田の正式な戦力で、お嬢様を守る戦士として認めている爺やさんだった。
本日「メリケンサックの栞さん」で、佐祐理お嬢様にも懐いていて、一弥様とも友達で、将来は一弥様付きメイド予定の人物が欠席するのは痛かったが、月宮の術者まで魔物が入ってお嬢様の従者となっていたので、勝手を知る現地でも大丈夫であろうと思っていた。
この災厄のど真ん中で、同盟者をたばかる馬鹿はいないと信じた。
バタバタと朝の支度を済ませ、軽い朝食も済ませるかバスに持ち込んだ一同。
佐祐理も「舞ちゃん、バスで佐祐理と新婚旅行の巻」を撮影しながら「祐一さんも一緒で、お腹の中に一弥もいますよ」のミステリーツアーが開始された。
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