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レーヴァティン
第二十七話 騎士の参入その十三

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「そのことが」
「だよな、じゃあな」
「これからでござるな」
「話をしたいんだけれどな」
「承知致した」
 騎士は久志に礼儀正しい笑顔で答えた。
「これより」
「それじゃあな」
「塔に上がって下され」
「塔の上か」
「最上階が拙者の今の場所でござる」
 詰めているその場所でというのだ。
「そこで」
「わかったでござる」
 こう話してだ、そしてだった。
 久志達は騎士に案内されて塔の最上階にある部屋に入った、そこは簡素な椅子やテーブルに数人の兵達が詰めていたが。
 兵達にだ、騎士は穏やかな声で言った。
「申し訳ござらぬが」
「お客人ですか」
「観たところ東の島の者達ですが」
「その者達と」
「いや、この方々は」
 騎士は兵士達にも丁寧な口調で話した。
「拙者と同じでござる」
「といいますと」
「外から来た」
「その方々ですか」
「そうでござる」
 兵士達に素直に話した。
「どうやら」
「左様ですか」
「それはまた奇遇ですな」
「貴方と同じ外から来た方々が来られるとは」
「それはまた」
「何か理由がある様でござる」
 騎士は今はこう言うだけだった。
「それを今から聞かせてもらうでござる」
「では」
「我等はお話の間暫くですね」
「席を外す」
「そうして欲しいと」
「そうしてもらえると有り難いでござる」
 こう言ってだ、そしてだった。
 騎士は久志達四人との話に入った、お互いに座りそうしてだった。話をはじめた。するとだった。
 まずはお互いの事情を話した。するとだった。 
 久志は騎士にだ、こう言った。
「あんたも色々あったんだな」
「最初この世界に着いた時はでござる」
「戦場の中でか」
「この騎士団の方にいたでござる」
 そぅだったというのだ。
「そしてでござる」
「騎士団に何だ御前はって言われてか」
「事情を話したらでござる」
「騎士団の兵隊にか」
「雇われて、でござる」
 そうしてというのだ。
「そのまま戦場に入ったでござる」
「それで初陣でか」
「十二人を倒したでござるが」
「そこで凄いってなってか」
「外の世界から来たということも話したらでござる」
「追い出されるどころか」
「外の世界から来た者には大きな力がある」
 久志達がそう言われている様にというのだ。
「そう言われてでござる」
「騎士に任じられたんだな」
「団長のお手により」 
 まさにというのだ。
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