第二十一話 黒いテレーゼ
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現在の技術部はシャフト大将の独壇場です。
シャフト大将が優秀ならば構わないのですが彼は政治力で今の地位を築いたそうです。
さらに自分の地位を脅かす可能性のある人物を地方や前線に飛ばし自分の子分やイエスマン自分より劣る者で技術部を固めています。
其れでは研究が出来ませんし横やりが入る可能性が多きく情報漏れが懸念されます」
「確かにシャフト大将には良い噂は聞きませんな」
「さようじゃの」
「そこで秘密研究所です。研究所は地方星域の僻地に作り例えば軍用缶詰工場とかに化けさせます、其処へ当該者達を職員として配置し研究させます、こうすればシャフト達は左遷されたと考えるでしょう」
「いい手ですね」
「そこで研究して貰うのは次のような事です」
ケスラーメモを取ってますね。
「第一に叛徒の戦艦か巡航艦を数隻捕獲し艦の運行用ソフトを解析しそのデーターを我が軍の物と比べて下さい、此は敵の方が運行用ソフトの出来が良いとの噂が有る為です」
実際同盟軍のソフトの方が優れてるんだよね。
「第二にそれに関するのですが艦船の自動操縦システムの強化と自動砲撃システムの開発です」
「それはどう言うことで?」
「まあ敵に突っ込ませるってかんじですかね」
シトレがイゼルローンに無人艦突っ込ませたしね此方もお返しで。
「あとは気がついたら追々研究目標に入れていきましょう」
「判りました」
爺様とケスラーも頷いてます。
「今度は人口についてです。取りあえず質問は後でまとめて答えますのでよろしく。
まず政治犯及び共和主義者の大まかな罪状及び人数、教育程度、思想的な過激度、労働条件、家族、健康状態そしてどの星系のどの星に何人居るか、その星の宇宙港へ何日で集められるか。
その星からイゼルローンヘ何日で到着するかを三年ごと位に資料を集めて下さい」
「次に殺人、強姦、重過失傷害、放火等の重犯罪者のリストと収監されている監獄そして集めてイゼルローンまで何日で到着するかを同じく三年ごとに資料を集めて下さい」
「次に叛徒から連れてきて農奴と成っている者達の居場所、そして同じくイゼルローンヘ何日で到着するかを三年ごとに資料を集めて下さい」
「また叛徒軍俘虜の収容所と其処にいる人数及び待遇そしてイゼルローンヘ何日で到着するかを三年ごとに資料を集めて下さい。取りあえずは以上ですね」
2人とも不思議がってますね。ケスラーが質問してきますね。
「テレーゼ様資料集めは可能ですが、何に利用なさるのですか?」
秘中の秘なので今は未だ言えないからお茶を濁しておきますか。
「いずれ叛徒共との戦いと我が軍の捕虜に関しての手に使うんですよ」
「そうですか」
「それと我が軍の捕虜達がどこで何をしているか、待遇等はどうなのかを調べて下さい、我
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