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ONE PIECE
旧版1話
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た。
 野生の直感だろうか、ひらめきはすでに私を上回るだろう。
 戦術指揮では頼りになるに違いない。


 苦手な勉強も必死に食いついてきて、見る見るうちに消化していく。
 スポンジが水を吸うよう、というのはこいつのためにあるような言葉だ。
 まあ、おおざっぱな性格はそのままだが、これはガープ少年の長所でもあるからいいだろう。


 そんな生活がそろそろ3か月に届こうかというころ。

「ん? あれは、船!? カモメのマークが帆にあるな」
「おぉ!! そりゃ海軍の船だ! おーいこっちだー!!」

 遠くに見えた船がこちらへと近づいてくる。
 あれがこの世界の海軍の船なのだろう。
 木造の帆船だがなかなか立派である。

 荷物をまとめるとするか。
 大喜びするガープ少年のせいで、いまいち喜びの声を上げづらいが、わくわくする気持ちを私も抑えられなかった。
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