ペルソナ3
1873話
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らかの重要な秘密があると思われる。……あの妙なレポートの件もあったしな」
レポート? ああ、16階にあったレポートか。
あのレポートについても色々と調べていたみたいだったが、何か色々と分かったのだろうが。
まぁ、その辺りの事情については後で聞かせて貰うとしよう。
「へぇ、そんな場所があったんですか。……で、アクセルとゆかりッチ、それにもう1人はそれに挑んでいるんだよな? 桐条先輩達と同じ目的なら、協力した方がいいんじゃねえの?」
帽子の位置が気になるのか、調整しながら尋ねてくるが……それに否を唱えたのは、俺ではなく桐条だった。
「残念だが、アルマー達と私達とでは実力差が大きいのだ」
「え? でも……桐条先輩達の方は、何年も前から影時間に活動してるんですよね?」
「それは間違っていないのだが、私達はどうしても人数が足りないという判断で、タルタロスにはあまり挑まず、街中でのパトロールを重視していたのだ。……伊織、君のような人物を見つける為にな」
その言葉で順平は真田に助けられた事でも思い出したのか、小さく息を呑む。
……まぁ、普通ならいきなり影時間を体験すれば、混乱するのも当然だよな。
ついさっきまで身近にいた人達が、いきなり棺桶になるんだから。
とてもではないが、何か特別な体験をしてきた訳でもない一般人が、そんな体験をして冷静でいられるとは思わない。
ましてや、言っちゃ悪いが順平は元々混乱しやすいような性格をしているし。
「な、なるほど」
「言っておくが、現時点で最強のペルソナ使いは岳羽だぞ」
真田の言葉に、再び順平の視線がこちらに向けられる。
「あれ? アクセルじゃないんすか?」
「ああ、これも言ってなかったか」
桐条が視線で俺に許可を求めてくるので、頷きを返す。
元々ペルソナ使いとして影時間に関わるのであれば、俺がどれだけ特殊な存在なのかというのを知るのも、そう遠い話ではない。
であれば、ここでしっかりとその辺りの情報を教えておいた方が、後々戸惑う事もないだろうし。
「アルマーはその、色々と特殊でな。私達が使うペルソナとは、また違う別の力を使う」
「え? アクセルって、ペルソナ使いじゃないんですか?」
そう言った順平の目には、自分では気が付かなかったのだろうが、微かな優越感とでも呼ぶべきものがあった。
勿論順平に俺を下に見るというつもりはないのだろうが……いわゆる、英雄願望とか承認欲求とかが強いタイプなんだろうな。
今まで結構行動を共にしてきたけど、あまりそういう光景は見なかったんだが……
人は見かけによらないってのは、まさにその通りだな。
「そうだ。アルマーはペルソナ使いではない。だが……同時に、この中で最強の存在でも
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