暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
ペルソナ3
1873話
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 ……普通に考えて、女子寮の周りをうろつく男ってのは、色々な意味で怪しいと思うんだが、俺の場合は影のゲートがあるので、女子寮からかなり距離を取っていても問題はない。
 そんな訳で、俺は建物の陰から影のゲートを使って、少し離れた場所にあるスーパーに向かう。
 何か適当に食べる物を探していると、ふと数日前に見たTVを思い出す。
 それは、このペルソナ世界ではここ最近冷凍食品の技術が飛躍的に上がっており、どの冷凍食品も非常に美味くなっているらしい。
 そんな訳で、適当にチャーハンやハンバーグ、お好み焼き、たこ焼き、ピザ……といった代物を買っていく。
 袋に売り上げNo.1とか書いてると、やっぱり気になるよな。
 勿論そんな売り文句を付けておきながら、実際には不味かったら許せないが。
 ああ、そう言えば犬にやるドッグフードにも新しいのが出てたような……
 少し高級なドッグフードを購入し、俺は店を出ると、タイミング良くゆかりから電話が掛かってくる。
 レジ袋に入っている代物を空間倉庫の中に収納し、影のゲートを使って女子寮の近くへ。

「待たせたか?」
「いいえ、今来たところよ」
『あははは』

 先程の焼き直しの会話――ただし役割は逆転――をして、お互いに笑みを浮かべる。
 ゆかりは春らしい……と言えばいいのか? ピンクの服装をしている。
 結構派手なように見えるが、それが不思議とゆかりに似合っている。
 人としての華があるというのは、こういう感じなんだろう。
 人によっては、ピンクをメインにした服装をしていればそれこそ下品と言われてもおかしくはないのだから。

「じゃあ、行きましょうか」

 ゆかりの言葉に頷き、そのまま建物の陰に移動すると影のゲートを使って転移する。
 そうして姿を現したのは、当然のように巌戸台分寮。
 いつもは夜に来る事が多かったから、こうして夕方に来るのはちょっと珍しいな。
 どこか明るい寮の姿に違和感があるような……
 まぁ、それはここに住んでいる者にしてみれば、特に問題はないのだろう。
 そんな違和感を受けつつ、今までに何度もしたように扉をノックする。
 すると、リビングに誰かがいたのだろう。すぐにこちらに向かってくる気配がする。

「ああ、来たか。時間的にも丁度いい。入ってくれ」

 扉を開けて姿を現したのは、真田だった。
 丁度いいという言葉に少し疑問を抱くが、それは中に入れば解決するだろうと、そのままゆかりと共に寮の中に入る。
 すると……

「おいおいおいおい、何でアクセルとゆかりッチまでいるんだよ!?」

 そんな声が周囲に響く。
 その声の持ち主が誰なのかというのは、見てすぐに分かった。
 何故なら、その人物と俺は学校で毎日のように会っているの
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