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DQ8 呪われし姫君と違う意味で呪われし者達(リュカ伝その3.8おぷしょんバージョン)
第五話:ゴミの分別は守りましょう。自治会からのお知らせです。
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くて惚れてる女だろ?」
「……ラングストンさんの意見は最もですね。俺もイジメはダメだと思います。ミーティア姫がここに居たら、絶対に制止するでしょうから」

ウルポンのラン君への白い目をかいくぐりこちら側へ来たアハト君は、洞窟内は危険だという理由で残してきたミーティアさんの事を思い出して寝返った。
「お前等……弱いなぁ(苦笑)」

う〜ん……確かにウルポンだったら、マリーちゃんやリューノちゃんの意見であっても、自分を曲げずに物事をやり通しそうだわね。それが強いのか否かは解らないけども、国家の重鎮としては頼もしいのかもしれない。
私は嫌いだけど!



完全涙目の大木槌さんのご好意を受けて、洞窟の奥まで到達した私達。
目の前には綺麗な滝が轟々と流れている。
その滝の少し手前には、綺麗な水晶玉が魔法の力かなんかで宙に浮いており、まるで誰かを待っているかの様だ。

「アレですかねぇ? ユリマさんが言ってた水晶玉って」
「そうじゃねぇの? 洞窟の奥にこれ見よがしに存在するんだから」
「ですが罠の匂いがしませんでげすか?」

アハト君の確認に、ウルポンが興味なさそうに答えると、この状況を冷静に分析してるヤンガス君が危険を提唱する。
う〜ん、真面目な人が居ると話が進んで助かる。ティミーお兄ちゃんが居れば大助かりだったのに。

「罠かぁ……じゃぁ俺は手を出さね!」
「あぁズルイ。私だって嫌ですよぉ」
早々に関わりを拒否するのはグランバニア勢。

「え〜……俺だって嫌だなぁ」
「アハト君が受けた依頼でしょ。君が勇気を振り絞って犠牲になるべきだ!」
共通の敵(からかう相手)が居る時は仲が良いけど、面倒事に直面すると仲間割れを始めるトリオ。

「何で犠牲になる事が前提なんですか? 大丈夫かもしれないでしょ?」
「そこまで言うのならば、やっぱりアハト殿が水晶玉を取るべきです」
「そうだそうだ。可愛いユリマちゃんの為に、男を見せろアハト君」

「此処に居ない美少女の為にですか?」
「ここには居ないけど、占い師の端くれでがすから、もしかして見てるかもしれないでげすよ兄貴」
なるほど……上手い誘導の仕方だわ。

「良し! 俺も男だ。ユリマさんがご所望の水晶玉を手に入れようじゃないか!」
元々本気で嫌がってた訳では無いので、ヤンガス君の安い挑発に乗ったフリをし、スマートな仕草で水晶玉に手を伸ばす。
すると……

(ザッパ〜ン)
「とうとう現れたな不届き者め! この滝に物を投げ捨てるなど無礼千万! 今こそ天罰を喰らわせてやる!」
と、額に大きな傷を持つ半魚人的なモンスター的な何かが現れた。

「はぁ? 何言ってるのオッサン? 俺等は此処に物を投げ捨てたりはしてねーよ。勝手に無礼者扱いすんなよ!」

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