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【完結】戦艦榛名に憑依してしまった提督の話。
0213話『摩耶との特訓』
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ー……来るのが遅いぞ? せっかく誘ってやったんだからきびきび動いてこないとダメだぞ?」
「すまんすまん。それで私を呼んでなにをするんだ?」
「まぁそうだな。どうせ提督もいざとなったら戦場に出る気ではいるんだろう……? 言っても聞かないからなぁ。それならあたしが提督を鍛えてやるよ」
「それはありがたいけど摩耶は別に否定はしないんだな?」
「まぁ、そりゃあたしも提督の事は心配だけど、それならあたし達が提督を守ればいい話じゃないか」
「ごもっともで。足枷にはなりたくないからな。それじゃお願いしようかな」
「おう。それじゃまずは体をほぐすか!」

それから摩耶の訓練が始まった。
これが意外と疲れるものであまり使っていない筋肉を使うなどもしていたので少しして私は体を捻りながらも、

「摩耶って意外と教え方が上手いんだな」
「突然どうした? 褒めても優しくしてやんねーぞ?」
「いや、別にそんなことは無いんだけど……」

少し失言だったか。
これでも摩耶はみんなから姐御とか呼ばれているから色々と慕われているんだろうし。

「提督だって演習に出ずっぱりなんだから色々と前より強くなったんだろ? それならあたしと少し勝負してみないか?」
「内容は……?」
「当然ガチンコだ!」
「そうですよねー」

なので私と摩耶は運動を終わらせた後に演習スペースへと向かっていった。
ここでは主に駆逐艦などの子達が射撃演習などを行っているので内容はおのずと分かるというものだ。

「提督。あたしから一本でも多く的の数を上回ったら実力を認めてやるよ」
「そうは言うが私の方は連装砲と違って主砲だから装填時間が違うぞ?」
「まぁ細かい事は気にすんなって! そんじゃ始めるか!」
「まぁ付き合うけどな」

それから私と摩耶は主砲の打ち合いをしていた。
演習場に砲撃音が響くので少ししたらギャラリーも集まってきたのか、

「提督と摩耶さん、なにをしているんだろうね?」
「摩耶さんと的の狙い撃ちの勝負みたいだよ?」
「だからさっきから提督の主砲の音が聞こえてきたのか……」

と、色々と話し合われている。
うん……やっぱり戦艦の主砲だから色々と目立つみたいだな。
だけど摩耶はそんな事も気にせずに、

「おらおらどうした提督! まだまだ狙いが甘いぞ!」
「くっ! 主砲、てぇっ!!」

また主砲から火が吹いて的へと砲弾が向かっていって炸裂する。
同時に機銃も掃射して細かい砲撃も行っていくんだけど相手が摩耶だから分が悪かった。
摩耶はガチガチに対空機銃を積んでいるので私よりも倍の数値の的を射抜いているのだ。
しばらくして演習場の的がなくなったのを確認した私達は、

「はぁ、はぁ……まだまだ摩耶には敵わないな」
「あたぼう
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