第四百八十三話
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第四百八十三話 塾で
華奈子は美奈子と共に塾に入った、塾に入ったのは華奈子達の学年ではまだ二人だけで先生達もだった。
「もう少し待ってね」
「まだ時間じゃないから」
今田先生も今日子先生もこう言う、そしてだ。先生達は二人にまだ教室で静かにしておいてと言って休んでいた。
それで二人はクラスに入ったが。
「ううん、まだね」
「時間じゃなかったわね」
自分達の席に座ってきょとんとなって話していた。
「早かったわね」
「そうね、ただね」
華奈子は首を傾げさせて美奈子に言った。
「普通に歩いたつもりなのに」
「それでもね」
「早く来ちゃったわね」
「どうもね」
「いや、静かにって言われたけれど」
それでもと言った華奈子だった。
「どうしようかしら」
「そう言われても静かにするしかないでしょ」
これが美奈子の返事だった。
「やっぱり」
「そうなるのね」
「ええ、まあ目を瞑っていたらいいでしょ」
「それだけ?」
「そのまま寝てもいいし」
「いいの」
「だってまだ塾の授業はじまってないから」
だからだというのだ。
「それじゃあね」
「目を瞑って」
「そうして寝てもいいし」
「リラックスしてるわね」
「そのリラックスがいいのよ」
美奈子は微笑んで華奈子に話した。
「そうしていたらね」
「魔法もなのね」
「調子よく使えるでしょ」
「そうね、魔法は記帳するな」
「先生達もいつも言われてるわね」
「だからね」
それでとだ、また話した美奈子だった。
「じゃあね」
「ええ、それじゃあ」
「今から目を瞑るわ」
「私もそうするし」
「美奈子もなの」
「私もリラックスしたいから」
にこりと笑って言う美奈子だった、そして実際に二人は目を瞑ってリラックスして授業がはじまるのを待った。
第四百八十三話 完
2017・9・21
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