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ドリトル先生と春の花達
第四幕その八
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「やっぱりレディーファーストだよ」
「レディーファースト?」
「だから迎えに行くっていうの?」
「そうするの?」
「そうしていくの?」
「今回もまた」
「それでああ言ったの」
「そうだよ、女性に手間をかけさせることはよくないよ」
 先生は紳士なのでこう考えています、このこと自体は非常に素晴らしい美徳ではありますが。
「それに公平にだよ」
「だから王子にもトミーにもなんだ」
「お声かけるの」
「そうするの」
「そうだよ、誘わないこともよくないよ」
 今度は平等主義も出す先生でした。
「皆も自分だけ誘われないとか嫌だよね」
「それはそうだけれど」
「それでも先生のその言葉はね」
「どうかって思うよ」
「いや、本当にね」
「今回については」
「もっと気付いてくれないと」
 それこそといういのです。
「何もかも動かないから
「実際に動いてないじゃない」
「一歩としてね」
「本当に動いていないよ」
「動く?和歌のことなら」
 そちらはと言う先生でした。
「ちゃんと動いているじゃない」
「いや、違うよ」
「だから歌のことじゃないの」
「歌じゃなくてね」
「もっと他のことなのに」
「須磨でわからない?」
「いや、須磨だからね」
 須磨からはこう考えている先生でした。
「和歌だよね」
「源氏物語の場面の一つだから?」
「それで和歌に縁があるっていうの?」
「和歌のことで行くし」
「だからだっていうの」
「違うの?」
 先生は呆れて言う皆に突っ込み返しました。
「それとは」
「そこがわからないとね」
「全く駄目よ」
「須磨っていえば源氏物語ってのはわかってるのに」
「何でそこからわからないの?」
「だから何かな、まあとにかくね」 
 先生はこれまでお茶を飲んでいましたがお茶を飲み終えて皆にこうも言いました。
「日曜の八時半に日笠さんを迎えに行って今はね」
「うん、論文だね」
「数学の論文書くのね」
「そうするのね」
「そうするよ」
 これからというのです。
「そうするよ」
「そうだよね」
「先生論文も書いてるしね」
「今は数学の論文書いてるしね」
「それを書くんだね」
「これからね。やっぱりね」
 また言った先生でした。
「これはしないとね」
「論文は書いたら書き終える」
「書き終えないと論文じゃない」
「学説にもならないのよね」
「うん、そうだよ」 
 だからだというのです。
「これから書いてね」
「完成させるんだね」
「その論文もね」
「そうするのね」
「そうするよ、僕はいつも論文を書いているけれど」
 様々な学問をしているからです、先生が書いている論文の数は非常に多いものになっているのです。
「もう一週間に一つはかな」

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