EX回:第16話(改2)<諜報活動>
[1/4]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
(私が軍人で無ければ、こんなことは)
--------------------------------------
マイ「艦これ」「みほちん」(第3部)
EX回:第16話(改2)<諜報活動>
--------------------------------------
Bar Admiralでは秘書艦の祥高さんがキッチンに入り込んで提督から、いろいろなレシピを教授されていた。
彼女も『食いつきの良いタイプ』だからな。ここぞとばかりに質問してメモを取っている。
そういえば美保鎮守府の食堂は海が見えオープンデッキもある。そこだけを切り取れば普通の食堂だ。だが質素な雰囲気だから軍隊の施設感は拭い切れない。
ブルネイも構内だけを見れば一般的な鎮守府の雰囲気だが、このBar Admiralに入ると全くの別世界が広がっていた。アダルトなムード満点で大人向け。そこは提督の人柄が反映しているのだろう。
しかしBarでは落ち着いた雰囲気とは裏腹に艦娘たちが飲んだり食べたりしている。口も手も動かして会話に夢中だ。特に金剛と比叡が、よく喋る。
(ホントお前ら、底なし胃袋か?)
そういえば艦娘の武装は小さいのに威力は標準以上だ。だから彼女たちの胃袋も、きっと実際の船に準拠しているに違いない。
だからこそ……だ。私は店内をチラッと見回した。
(青葉や参謀……ここに居ない連中を探索するのにも好都合だ)
室内の賑やかな雰囲気から少し浮いて静かにしている日向と寛代。その横が空席になっていた。ちょうど良い按配だ。
グラスを片手に私は、さりげなく二人の側へ席を移動した。日向は軽く会釈をしたが寛代は石仏のようにボーっとしている。相変わらずだな。
私は周りを気にしながら寛代に小声で話しかけた。
「あの技術参謀と青葉さんたちが今どこに居るか……極秘の通信回線か何かで分かるか?」
寛代は黙って頷くと窓辺のほうを向いて聞き耳を立てるような仕草をした。日向は少し腰を浮かせて若干ブルネイメンバーたちの視界を遮った。
彼女は意図的に私と視線を逸らせているが、その口元は少し笑っていた。
(何て察しが良いんだ)
私はその機転に感心した。やはり戦艦になると気が利くな。
その傍らで寛代はブツブツと独り言のような会話を始めていた。誰かとつながっているらしい。
提督は祥高さんにレシピを教えたり他の料理を作るのに夢中になっている。時折こちらをチラチラ見ているから私たちの挙動に若干、疑念を抱いている感もある。
しかし彼も料理に意識を集中しているから、それどころではないだろう。
(因果なものだ)
私たち美保鎮守府メンバーが別の時代から来ているとすれば怪しい以上の立場だ。まだ何処と
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ