第2章
戦闘校舎のフェニックス
第20話 決戦、始まります!
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どうやら、棍が頑丈だったのか、イッセーの棍を叩き折ったほうの手が赤くなっていた。
『・・・・・・こんな男に負けたら・・・・・・!』
『・・・・・・ライザーさまに怒られちゃうわ・・・・・・!』
『兵士』たちは負けられないとまだ立ち上がる。そんな中、イッセーは決着が着いたと言わんばかりの顔をしていた。
『もう許さない!』
『『絶対にバラバラにする!』』
『いまだ! くらえ! 俺の必殺技! 「洋服崩壊」ッ!』
パチン。
イッセーが指を鳴らした瞬間に起こったことは──。
『『『いやぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?』』』
『兵士』たちの着ている服が弾け飛ぶ光景であった。
「は」
開いた口が塞がらなかった。
『ふはははは! どうだ、見たか! 脳内で女の子の服を消し飛ばすイメージを永遠と、そう永遠と妄想し続け、俺は持てる魔力の才能をすべて女の子を裸にするために使いきったんだ! これが俺の必殺技「洋服崩壊」だ!』
・・・・・・・・・・・・最低な必殺技であった。
おそらく原理は、女性に接触した瞬間、自らのイメージを魔力にして送り込んだのだろう。独創的で、イッセーらしい技だが──なんと言うか・・・・・・我が友人ながら、なんともひどい技だ。
『最低!』
『ケダモノ!』
『女の敵!』
『兵士』たちが非難の声をあげる。まぁ・・・・・・当然の反応だな。
合宿のとき、あいつが魔力で野菜の皮を剥きまくっていたのを見て、もしやこんな技を生み出すのではないかと思ったが・・・・・・現実になってしまったか。
見ると、燕は額に手を当てながら溜め息をついていた。千秋もなにやら複雑そうな表情だ。
「すご〜い! 完成したんだ〜!」
「「「はっ?」」」
そんな中で聞こえた鶇の言葉に俺たちはマヌケそうな声を出してしまい、開いた口が塞がらないでいた。
「ちょ、ちょっと、姉さん! イッセーのあれ知ってたの!?」
「ん〜、知ってるも何も、アーシアちゃんと一緒に技の完成を手伝ったからね〜」
どうやら、あの技の完成にはアーシアも一枚噛んでいるようだ。
ていうか、何やってるんだ、二人とも・・・・・・。
「完成の手伝いって、それって実験体になったってことじゃないの!? 何考えてるのよ!?」
「何って〜、イッセーくんのお手伝いしたかったから〜」
たぶん、本当に純粋にイッセーの手伝いをしたかったのだろう。おそらく、アーシアも。
たぶん、自主的にだろうな。恥じらいとかよりも、惚れた男の力になりたいという気持ちのほうが強かったのだろう。
まぁ、とりあえず、『兵士』たちも、
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