第2章
戦闘校舎のフェニックス
第20話 決戦、始まります!
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に霧が発生していた。
次の瞬間、霧の中から赤い光弾のようなものが飛んできた。
そう、この霧は自然発生したものではなく、副部長が発生させたもので、木場と塔城が仕掛けたトラップを隠していたのだった。
『トラップ? にしても大したことはないわ』
『まぁ、こんなの子供騙しよ』
『初心者らしいかわいい手だわ』
だが、『兵士』たちは木場と塔城が仕掛けたトラップを難なくかわしてしてしまう。
『こんなトラップで守れるなんて、本気で思ってんのかしら?』
そのまま、トラップゾーンを突破し、ついに部長たちの本陣である旧校舎の前に到達してしまう。
『あれが敵本陣ね──ッ!?』
『どういうこと!?』
だが、突如として旧校舎が霧に交わるように消失してしまったのだった。
『残念だったね』
そこへ、霧の中から木場が悠々と現れた。
『もう、ここから出られないよ。キミたちはうちの『女王』が張った結界の中にいるからね』
『しまった! トラップに気を取られすぎて!?』
『人手不足は知恵で補わないと』
そう、あのトラップの本当の目的は相手の意識を釘付けにするためのものだった。『兵士』たちは見事にそれにはまり、副部長の張った結界内に誘導されたのだ。
あの霧の正体も、副部長がはった幻術を内包した結界だったのだ。
だが、本当の罠にはめられた『兵士』たちは相手が木場一人だと分かった途端、余裕を取り戻しだす。
『割と好みだから言いたくないんだけど、もしかして三対一で勝てると思っているの?』
『試してみるかい?』
『兵士』三人の内の一人の問いに対し、木場は不敵に笑む。
地の利は木場にあるし、ここも大丈夫だろう。
改めて、イッセーのほうの映像を見る。
こっちもそろそろ決着が着きそうな雰囲気をイッセーは放っていた。
『Boost!!』
『よっしゃぁぁぁッ! 行くぜ、「赤龍帝の籠手ッ!』
『Explosion!!』
イッセーは倍加をストップさせ、強化された身体能力で一気に攻めだした。
『ひとつ!』
『きゃっ!?』
『ふたつ!』
『きゃあ!?』
あっという間に双子に一撃を入れて吹き飛ばした。
『たあッ!』
そこへ棍使いが突きを繰り出すが、イッセーは体を捻って避け、棍を掴み、そのまま一撃を加えて叩き折った。
『なッ!?』
『三つ!』
『きゃあっ!?』
そして、棍を折られ動揺していた棍使いにも一撃を入れて吹き飛ばした。
『・・・・・・私の棍を・・・・・・!?』
『かあぁ、痛ってぇ・・・・・・』
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