第2章
戦闘校舎のフェニックス
第20話 決戦、始まります!
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つぶやいたことは、十中八九、その通りなのだろう。
『両陣営、転移された先が本陣でございます。リアスさまの本陣は旧校舎オカルト研究部部室、ライザーさまの本陣は新校舎学長室。よって「兵士」のプロモーションは互いの校舎内に侵入を果たすことで可能となります』
俺は学長室、つまり、ライザーがいる場所の映像を見る。
ライザーはソファーに座り、両隣に眷属の女を侍らせて余裕そうな佇まいをしていた。
『それではゲームスタートです』
ゴーンゴーン。
学園のチャイムを合図にゲームが開始された。
部長たちのほうの映像に目を向ければ、テーブルの上にチェスの盤面に合わせたと思しき学園の全体図を広げて、今後の動きに関する話し合いをしていた。
「駒が不足している分、部長たちには本陣を固めるような布陣はできない」
「そうなると、やっぱり・・・・・・」
「ああ。速攻による各個撃破しかないだろうな」
俺と千秋とで部長たちの動きの予想を立てていると、部長たちの方針が決まったみたいだ。
木場と塔城、そして副部長が外に出ると、旧校舎の周りに何かを仕掛け始めた。
おそらく、トラップなどの類だろう。
いっぽう、部室に残ったイッセーとアーシアだが──。
「あぁぁっ!」
突然、鶫が悲鳴に似た叫びをあげた。
まぁ、当然っちゃ当然か。
原因はいま俺たちが見ているイッセーたちがいる部室が映っている映像だ。
映像では、イッセーが部長の膝の上に頭を乗せてソファーに横になっていた。ようはイッセーが部長に膝枕をされていた。
それを見て、千秋と燕も驚愕するなり、不機嫌そうになるなどしていた。
あと、映像の中のアーシアも頬を膨らませて涙目になっていた。
そんな中、部長はイッセーの頭に手を乗せる。
『イッセー。あなたに施した術を少しだけ解くわ』
『え──ッ!?』
部長の言葉を聞いたイッセーは最初訝しげにしていたが、途端に何かに驚いたような表情になった。
『あなたが転生するのに「兵士」の駒が八つ必要だったことは話したでしょう?』
『は、はい』
『でも、転生したばかりのあなたの体では、まだその力に耐えられなかった。だから、何段階かに分けて封印を掛けたの。いま、それを少しだけ解放させたわ』
そういうことか。合宿での特訓で、イッセーは『赤龍帝の籠手』の力に耐えられるようになったことで、その封印されていた力にも耐えられるようになったと。これはうれしい誤算だな。
・・・・・・まぁ、それはいいんだが──。
「「「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」」」
この無言の圧力を放ってる我が妹と幼馴染み二人をどうにかできないものか
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