第2章
戦闘校舎のフェニックス
第20話 決戦、始まります!
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・・・」
部長とグレイフィアさんの会話を聞いていたイッセーの表情が驚愕に染まる。
「あ、あの・・・・・・いまお兄さまって? 俺の聞き間違い・・・・・・?」
「いや、部長のお兄さんは魔王さまだよ」
木場の言葉にイッセーだけでなく、アーシアも驚いてしまっていた。
「ま、魔王! 部長のお兄さんって魔王なんですか!?」
イッセーの問いかけに部長は「ええ」と短く答えた。
『紅髪の魔王』ことサーゼクス・ルシファー。それが部長の兄であり、大戦で亡くなった前魔王ルシファーの跡を引き継いだ現魔王ルシファーだ。
本来なら、部長の家は長子である部長の兄が継ぐはずだったが、その兄が魔王を継いだことで、部長が次期当主となった。そして、いまの騒動に繋がったというわけか。
「そろそろ時間です」
グレイフィアさんが開始時間が迫ったことを告げた。
「行きましょう」
部長の呼び掛けに従い、イッセーたちはグレイフィアさんが用意した魔方陣の上に乗る。
「それじゃ、明日夏たちは部室でソーナが中継する映像で私たちの戦いを見守っていてちょうだい」
「ええ。武運を祈ります」
眷属じゃない俺たちは、この部室で部長たちの戦いを映像で鑑賞することになっている。
俺たちにできることはもうない。ここで部長やイッセー、木場たちの戦いを見守ることしかできない。
「四人とも、応援頼むぜ!」
「うん。イッセー兄も気をつけて!」
「がんばって〜!」
「・・・・・・無茶はするんじゃないわよ」
転移の光に包まれるイッセーの言葉に千秋たちがそれぞれの言葉を発する中、俺は拳を突き出し、笑みで応えてやった。
それを見たイッセーも笑みを浮かべ、拳を突き出したところでイッセーたちは転移していった。
そして、俺たちの眼前に空中投影されたいくつもの映像が現れた。
「・・・・・・・・・・・・こいつは・・・・・・」
「・・・・・・駒王・・・・・・」
「「・・・・・・学園・・・・・・?」」
映像に映し出されたのは他でもない、駒王学園の各所の光景であった。
映像を見る限り、俺たちの通う学園そっくりであった。
──唯一違うのは空の色ぐらいだった。
それからすぐに、グレイフィアさんのアナウンスが流れ出した。
『皆さま、このたび、グレモリー家、フェニックス家に審判役を仰せつかったグレモリー家の使用人グレイフィアでございます。今回のバトルフィールドはリアスさまとライザーさまのご意見を参考にし、リアスさまの通う人間界の学舎、駒王学園のレプリカを用意しました』
「・・・・・・これも部長に対するハンデなのかねぇ?」
映像とグレイフィアさんのアナウンスから何気なしに俺が
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