第2章
戦闘校舎のフェニックス
第20話 決戦、始まります!
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決戦当日。ゲーム開始時間が迫っている中、グレモリー眷属の皆は各々で時間潰しをしていた。
木場は今回の戦闘で使う剣の状態を確認しており、塔城はソファーに座って読書をしていた。
イッセーとアーシアは緊張した面持ちで大人しくソファーに座り、部長と副部長は優雅に落ち着いてお茶を飲んでいた。
ちなみに、アーシアだけは出会ったときに着用していたシスター服を着ていた。
これは部長が「自分が動きやすい、やりやすい服装で来て欲しい」と言われたためだ。
元シスターのアーシアにとっちゃ、あれが戦闘服みたいなもんなんだろ。
他の皆は駒王学園の制服。木場はその上に手甲と脛あて、手に持ってる剣用の鞘を装着しており、塔城はオープンフィンガーグローブを身につけていた。
「失礼します」
部室のドアを開けて会長が副会長を連れて入室してきた。
「こんばんは、ソーナ」
「いらっしゃいませ」
「生徒会長と副会長? どうして?」
「レーティングゲームは両家の関係者に中継されるの。彼女たちはその中継係」
イッセーの疑問に部長が答えた。
「自ら志願したのです。リアスの初めてのゲームですから」
「ライバルのあなたに恥じない戦いを見せてあげるわ」
部長は会長に不敵な笑みを受かべる。
そのタイミングで魔法陣が輝き、グレイフィアさんが姿を現した。
「皆さま、準備はよろしいですか?」
「ええ。いつでもいいわ」
部長やイッセーたちが立ち上がる。
それを見て準備完了と捉えたグレイフィアさんがゲームに関する説明を始める。
「開始時間になりましたら、この魔方陣から戦闘用フィールドへと転送されます」
「戦闘用フィールド?」
「ゲーム用に作られる異空間ですわ。使い捨ての空間ですから、どんなに派手なことをしても大丈夫。うふふふ」
「は、派手・・・・・・ですか・・・・・・?」
副部長に笑顔でされた説明に、イッセーは軽く顔を引きつらせていた。
「私は中継所の生徒会室へ戻ります。武運を祈っていますよ、リアス」
「ありがとう。でも、中継は公平にね?」
「当然です。・・・・・・ただ──」
踵を返して部室から退室しようとしていた会長はドアのところで立ち止まり、視線だけを部長に向ける。
「・・・・・・・・・・・・個人的にあの方があなたに見合うとは思えないだけで」
会長はそれだけ言うと、今度こそ部室から退室していった。
会長も今回の婚約には個人的には反対というわけか。
だが、立場上、それを静観するしかできない。・・・・・・あの様子からして、たぶん、何もできないことがもどかしいんだろうな。
「ちなみにこの戦いは魔王ルシファーさまもご覧になられますので」
「──そう、お兄さまが・・・
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