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鋼の錬金術師 貴方を守りたい――12人の巫女と1人の神――
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警察署に行って謎の女の人の死体を見てから数年の月日がたった。
私と父さんは一度も言葉を交わさず、父さんはずっと自分の部屋にこもって何かを調べている。
たまにどこかの研究者の人たちが来るからその人たちとの会話を盗み聞きしてみると、アメストリスと言う国の錬金術というものを調べているらしい…。
なんでそんなものを調べているのかは私にも分からない………。
今日もいつもと同じように父さんの部屋の前にご飯を置く。
これを置いておかないと父さん、死んじゃうから。


『コンコン』
アルト「お父さん、ご飯持ってきたよ。」
こんなことしても返事が返ってくるわけじゃないのに………。
父「アルトか?」
え?帰って来た?
アルト「あ、うん。そうだよ。」
父「いつもすまない。今やらなくちゃいけないことがあるから、ご飯は後でいいか?」
アルト「うん。別にいいよ。」
ドアごしだけど久しぶりの父さんとの会話。
父さんってこんな声だったんだっけ………。
父「そうか、すまいな。あ、そうだアルト、これはお前にも手伝ってほしいことなんだ。
  後で地下室に来てくれるか?」
アルト「え?地下室に?分かった、これキッチンに置いたら行くね。」
父「ああ、待ってるよ。」
父さんの返事を聞いた後、私は急いでキッチンに向かった。
だって、数年ぶりに父さんの顔が見れるんだもん。
父さんどんな顔してるかな?やっぱりヒゲがボウボウの超不潔かな?


私は期待に胸ふくらませながら、父さんが待っている地下室へと向かった。
この行動のせいであんなことが起きるとはまだ知らずに――


+地下室にて+



そういえば、地下室に行くの初めてだなぁ〜と思いながら階段を下りていく。
降りて行った先に、小さな木でできたドアが見えてきた。
私は何のためらいもなくそのドアを開ける。
『キィ』
アルト「あ、父さん!」
コンクリートがそのまま壁で物や棚がいっぱいあって少しホコリ臭く、電気も切れかけで少し薄暗い地下室の真ん中の地面に何の模様?みたいなのが描いてあってその真ん中に灰みたいなのの山がある近くに父さんが立っていた。
父さんは私の想像とは違い、話さなくなる時となんら変わっていなかった。
ヒゲがボウボウじゃなくて少し残念♪


父「やぁ、よく来てくれたねアルト。」
アルト「何?その話し方ぁ〜♪」
変な話し方をする父さんにゆっくり近づく…。
父「アルト、これから面白い実験を見せてあげるよ。」
アルト「面白い実験?」
そういうと父さんは実験内容を説明してくれた。
この地面に書いてあるのは錬成陣というものでこの灰なので出来た山に私のと父さんの血を垂らせば面白、錬金術が見れるらしい。
アルト「面白そうだね♪早くやろうよ、父さん!」

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