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ヘタリア大帝国
107部分:TURN11 エイリス女王その一
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「せめてもの情けだと思ったのですが」
「しかし今度はですね」
「彼等の暴虐を許してはなりません」
 セーラはその手に剣を持った。実際にはそうではないが心でそうしていたのだ。
 そしてだ。また言うセーラだった。
「北欧とオフランスに軍を派遣しましょう」
「その北欧ですが」
 ロレンスが北欧について話してきた。
「近頃王室が騒がしいそうです」
「ノルウェーのですね」
「はい、あの家がです」
「王女だったでしょうか」
 セーラは少し考える顔になって述べた。
「アルビルダ姫でしたね」
「あまり品のいい言葉ではありませんが」
 こう前置きしてからだ。ロレンスはセーラに話した。
「お転婆だとか」
「マリーの様にでしょうか」
「いえ、マリー様よりもです」
「遥かに酷いのですか」
「その様です」
 そうだとだ。ロレンスはそのアルビルダについてセーラに話した。

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