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【完結】戦艦榛名に憑依してしまった提督の話。
0212話『炬燵での談話』
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アイドルになれるのかなってね」
「曙もそういうのを感じるんだね」
「それってどういう意味よ朧。あたしだって少しは思う所があるんだからね?」
「ふふ、そうだね」
「むー……」

少しむくれながらもミカンを剥いてそれぞれ食べている光景を見て、

「そうだな……潮とかは歌とかは歌わないのか?」
「へ……? いえ、そんなの全然あり得ませんよ! 私なんかが歌ってもつまらないだけです……」
「そうですかねー? 漣としましては潮はいい線いっていると思いますけどね」
「漣ちゃん、そんな……私がもしそんな事になったら恥ずかしくて耐えられないよぉ……」

潮はそれで少し照れてしまっている。
うーん……確かに潮の性格だとそうかもしれないな。

「でも、そういうご主人様は歌とかは歌わないのですか?」
「私か……? そうだな。この世界に来る前はよく友達とカラオケとかで歌ったりしていたけど今ではもう歌う事もあまりないしな」
「ほー……そうなのですか。でしたらぜひご主人様の歌唱力も知りたいところですね」
「朧もそれは知りたいかも……」
「はは……私もそんなうまい方じゃないよ。せいぜいアニソンを歌うくらいでメジャーなジャンルはそんなに歌えないしな」

私はそう言うながらもミカンを剥いて口に入れる。うん、この酸っぱさ加減がいいよな。
歌と言えば……、

「そういえば……榛名は確か金剛達と一緒に元の世界では歌が出ていたけど謳わないのかい……?」
《そうですね……私も恥ずかしいですけど金剛お姉さま達となら歌っても構わないと思いますけど……》
「そうなのか」
《はい。ただ確か少しだけ感動が入っている感じの歌でしたよね?》
「まぁ、確かに……他にも加賀とか赤城とか第六駆逐隊とか夕立達とかも持ち歌はあるからな」
「こうしてみると……意外に歌う人たちって多いですよねー……」

だらーと体をのばしながら言う漣はどこか面白くなさそうな感じだった。

「もしかしたらこれから第七駆逐隊にも歌が出るかもしれないよな。四人とも人気があるからな」
「はぁ? よりによってあたし達がどうして歌わなきゃいけないのよ? なんか嫌ね」
「まぁ曙はそういう反応をするとは思っていたよ」
「そうですよねー。ボノたんはツンデレですからー」
「誰がツンデレよ!? もう……それにもういちいち注意するのも疲れたわよ……」
「お? それじゃもうボノたん呼びで構わないのですか!?」
「やっぱりそれだけは嫌ね、うん」
「いじっぱりですねー……」

漣と曙のやりとりは飽きないよな。
それを見て朧と潮も少しだけだけど笑っているから。
私はそんな四人を見ながらいい仲間関係だよなと改めて仲の良さに少しの憧れを感じていた。

「それじゃそれじゃご主人様! 今度です
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