第136話(5章終了)
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現れた3体の蜘蛛の親かしら……?」
「ええ……あれは”ジグマ”…………三姉妹達の母親でしょう。しかし………何とか追い払えたようですね。」
ティアの推測に頷いたリースが説明をしたその時、何かの音がして封印石が3つ、リース達の目の前に現れた。
「そ、それって………!?」
「封印石………だね。」
「という事はその中に私が……」
「うふふ、今度は誰かしらね?」
「フム……しかし一度に3つとは、何か意味があるのだろうか?」
「……もしかしたら、次の”星層”に何か関係があるかもしれません。」
封印石に気付いたエステルは驚き、フィーは静かに呟き、それを聞いたリーゼロッテは驚き、ユウナは興味ありげな表情をし、考え込んでいるリシャールの疑問に3つの封印石を回収したリースが答えた。
「クク………相変わらずの鋭さだな。」
するとその時リース達の目の前に”黒騎士”が現れた!
「みゅっ!?あの人は”第三星層”の最後に現れた人ですの!」
「へっ………!?」
「黒ずくめの仮面の騎士………って事はお前が話にあった”黒騎士”か………!」
「あれが”黒騎士”……戦闘能力不明。最低でも、団長クラスと見積もった方がよさそうだね。」
黒騎士の登場にミュウとエステルは驚き、ルークとフィーは警戒した表情で黒騎士を睨んだ。
「黒騎士………性懲りもなく現れましたか。」
「フフ、神父の方はいまだ人事不省の身か。しかし”聖痕”の力を”外法狩り”にしか使えぬとは。クク………何とも虚ろで無様なことだ。」
「…………っ……………」
黒騎士を睨んだリースだったが、黒騎士の言葉を聞き、辛そうな表情をした。
「しかし、ここに辿り着くのはもう少し手間取るかと思ったが………どうやらこの”星層”にあった駒共はいささか規格外だったようだな。」
「あら………ということはユウナ達のことね。」
黒騎士の言葉を聞いたユウナは意味ありげな笑みを浮かべた。
「クク……”聖なる焔の光”に”最後のユリアの末裔”よ。長き時を得て、この”影の国”にて奇蹟の邂逅を果たした事によって、さぞ”それぞれの元の世界”に帰る事を迷っているってだろうと我が王も貴様達の心を楽しみながら想像していたぞ?」
「……………」
「みゅ〜………」
「……っ!」
黒騎士の自分達に対する指摘を聞いたルークは複雑そうな表情で黙り込み、ミュウは悲しそうな表情でルークを見つめ、ティアは辛そうな表情で唇を噛みしめた後黒騎士を睨んだ。
「それと”剣の聖女”よ。憎き父の子にして、お前の兄でもあるかの”獅子心帝”の子孫とようやく邂逅した事で、今までの恨みを晴らす為に怒りと憎しみの刃をかの者に突き立てるか、もしくは
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