EX回:第15話(改2.1)<今(NOW)に乾杯>
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か。まぁそんな大層なモンじゃないから良ければおいでよ」
提督はニコニコして手招きする。
それを見た祥高さんも「それでは遠慮なく」と言いながら厨房へ入るとメモ帳を取り出した。その準備の良さに提督も、ちょっと驚いていた。
彼女は艦娘ながら提督代理を務めたこともある。基本スペックの高さに加えて食堂のメニューも気にかけてくれる気遣いが嬉しい。
そういえば本当に能力の高い艦娘は限りなく人間に近づくといわれている。彼女は、まさにその典型なのかも知れない。
ただ不思議に思うことは、そもそも山陰の片田舎にある辺鄙な鎮守府に、なぜ彼女のように優秀な艦娘が居るか? ということだ。
そういえば別の心配を思い出した。
(うちの青葉さんと夕張さん……それに技術参謀は、どこで何やっている?)
状況が状況だけに、新しい情報は全く入ってこない。さて、どうしたものか。
「はぁ」
私は小さくため息をついてドリンクを口にした。責任者と言うのは気が休まらないものだ。
あまり深刻な顔をすると日向が何か言ってくるかな? ……と思ったが、ちょうど彼女は寛代の陰になっていた。
(あ! そうか)
私は、その時、寛代の存在に気付いた。
この子なら口も堅そうだし、特殊な通信をして探してもらえば良い……。
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