EX回:第15話(改2.1)<今(NOW)に乾杯>
[1/4]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
「互いの鎮守府の発展と活躍を願って乾杯しよう」
--------------------------------------------
マイ「艦これ」「みほちん」(第3部)
EX回:第15話(改2.1)<今(NOW)に乾杯>
--------------------------------------------
Bar Admiralでは少し、しんみりした空気が流れていた。
「あ、ちょっと拙かったかな?」
思わず呟くように私は言った。
(普通Barで酒断ちの話なんかしないよな)
それを打ち消すように提督は、こちらを振り返った。
「よし、わかった! 俺が今から最高の飯をご馳走するよ! さぁ、何でも好きな物を頼んでくれ」
その台詞が終わらないうちに奥の方に鎮座していたブルネイ鎮守府の艦娘たちから矢継ぎ早に注文が飛んできた。
私が酒断ちの話をしたばかりだと言うのにカクテルだのボトルだの、その内訳はアルコールばかりだった。
ブルネイの艦娘たちはBar Admiralに慣れているのだ。これには、さすがの提督も少しバツが悪くなったのか苦笑していた。
そして美保の艦娘たちは、その勢いに圧倒されたのか思わず小さくなっていた。
怒涛の注文が落ち着いたところで提督が言う。
「さて、新米君のトコのお嬢様方は何を?」
すると、それまで黙っていた美保の金剛が言った。
「NOW、テイトクが飲まないのに私たちが飲むワケには参りまセーン」
「え?」
この発言には、さすがに私も度肝を抜かれた。隣の比叡も、あたふたしている。
だがよく見ると金剛が、こっちを見てウインクをしていた。
(あ、なるほど)
『NOW』ということは『今だけ』なのだな。こう言うことには知恵が回るんだな。
だが勘違いした美保の艦娘たちは軒並み驚くと同時に頷いていた。
(おいおい)
私はチョット焦ったが……まぁ、この場に居る子たちには後で種明かしすればイイか。
ところが、その雰囲気に押されたのか日向が突然その場で立ち上がった。
「この日向も、たった今から酒断ちします!」
『……』
絶句というのはこういうときに出るものだ。
この発言に、その場の全員が驚いた。金剛宣言も衝撃的だったが、それを上回る爆弾発言だ。
日向といえば、このお盆に私の実家で酔い潰れて人格崩壊していたよな。
あの時は利根や山城さんに飲まされていたから仕方無いとはいえ、そんな彼女の姿を知る私に日向の決意は直ぐには信じられない。
彼女自身も勢いで言ったのだろう。少し下を向いて赤くなって居る。
(お前も一途なところがあるけど……まぁ一時的な熱病みたいなものだろう)
わたしは彼女の決意を
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ