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魔法少女リリカルなのはStrikerS 前衛の守護者
第三十九話 機動六課のある休日 2
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ここの班長様が言うんだから大丈夫だろ。オレは近くにあったイスに座る。

「ところで聞かせろよ!機動六課は美人ぞろいって聞くからな!取り次いでくれた女の子も可愛かったじゃん!誰か狙いをつけてるのか?!」

「早速女の話ってのもどうかと思うぞ?嫁さんに怒られてもしらねぇぞ」

男集まればこんなもんだ。

まあ、六課では話せないような事も、男同士なら色々話せるって事で。

最近、品の良い話しかしてなかったからなー!ちょっと吐き出すぞ!





outside

「はぁー。何だか本当、ノンビリだね」

「うん」

キャロとエリオが、先ほどまでアスカが地図と格闘していた公園のベンチに座っていた。

入れ違いのニアミスだったが、当然エリオとキャロは気づくはずもない。

その二人の前を、一組の親子が通り過ぎる。

仲睦まじい、幸せそうな家族だ。少しだけ寂しい気持ちになるエリオ。

「……キャロは、六課に来る前はこういうお休みとか、過ごしてた?」

親子を目で追いながら、エリオは聞いてみる。

「実はあんまり。あ、でも、前にも言ったけど、フェイトさんに遊園地とか水族館に連れて行ってもらった事はあるよ」

「あ、ボクもだ。動物園とか連れて行ってくれたよ」

この二人の共通の話題は、やはりフェイトの事になる。

その話題が、今の二人には優しい時間をくれる。

「初めて遊園地に連れて行ってもらった時はすごく楽しくて、楽しすぎて。だけど、日が暮れて楽しい時間が終わっていっちゃうのが悲しくて。それでちょっと泣いちゃって」

「うん……何だかよく分かるよ」

同じ経験をした事があるのか、エリオは頷いてキャロを見る。

「前日は楽しみで眠れなくて、遊び終わった日はずっと淋しくて」

「うん、そうそう!」

同じ気持ちでいる事が分かったキャロが、嬉しそうに頷く。

「今なら分かるけど、フェイトさん、すごく忙しいのに、その合間に面倒見てくれてたんだなって……」

「うん……」

不意に、エリオのストラーダがシグナルを発した。スバルからの直接通信だ。

「あ、はい。こちらライトニング3」

「はぁ〜い!こちらスターズ3!そっちの休日はどう?」

スバルのバカ明るい声が二人に届く。

「ちゃんと楽しんでる?」

ティアナの声もした。

「はい。まだ始めたばかりですが、何とか」

「いやあ、困ってる事とかないかなーって思っただけなんだけどね」

「うふふ、ありがとうございます」

スバルの気遣いに、キャロが答える。

「おかげさまで、ありません」

エリオも笑って答えた。

「そっちはどんな感じ?」

10歳コンビの動向が気に
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