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魔法少女リリカルなのはStrikerS 前衛の守護者
第三十九話 機動六課のある休日 2
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ー付近の物か?
「ちょっと移動しよう。この先の公園に、確か周辺の地図があった筈だから」
オレは戸惑っている女の子を公園まで引っ張って行く。
なぜなら、公園には大きな地図がモニュメントのように掲示されているからだ。
「えーと、この線はこの道……いや、それだと前の線が……だとするとこの線は……あれ?この道がこの線…じゃない」
大きな地図とメモを見比べるけど……
下手なパズルより全然難しいぞ、このメモ!書いたヤツは相当性格悪いな!
オレが、あーでもないこーでもないと地図を見比べていると、女の子は心配そうに見つめてくる。かわいいじゃない……ゲフン!
背丈はあるけど、大人しそうな印象だな。何て言うか、大きい小動物みたいな?放っておけないと言うか……
地図を調べながらも、オレは女の子をジックリと観察した。
べ、別にイヤラシイ意味でじゃないんだからね!
……でも、胸もデカいし、くびれも中々………ゲフンゲフンゲフン!
いかんいかん、そんなつもりで声を掛けたんじゃないんだから、しっかりせな!
それにしても、女の子の背負った大きな荷物が気になるな。
結構重そうだけど、ケロッとしている所を見ると、軽いのか?
人見知りしそうな子だから、下手に聞いて警戒されても厄介だ。
まあ、とにかく目的地の見当をつけないと。
「何だ?この地図、サードアヴェニュー周辺じゃないのか?」
この地図、どう見てもサードアヴェニューにしては無理があるような気がする。
……この紙切れが地図と呼べるんならね。
「あの……分からないんだったら、もういいよ。君も用事があるんだろう?」
遠慮がちに女の子が言う。気を使ったつもりが使われた……
「んな事ないよ!大丈夫、絶対に分かるから!」
こうなりゃ意地だ。絶対に見つけてやる。と言う事で……
『ラピ、広域地図とメモを比べてくれ。それに近い場所がある筈だ』
こっそりとラピの力に頼るオレ。
『了解しました。サードアヴェニューを中心に、海岸線周辺部までの地図と比較します。しばらくお待ちください』
うむ、コッソリ念話で返すとは中々できたデバイスだ。
「もうちょっと待っててくれな?あ……」
振り返った時に、視界に赤い車が入ってきた。移動販売車だな。
どうやらアイスを売ってるらしい。
「ちょっとここで待っててくれ」
オレは女の子をそこに残して、車に走って行った。
「すんませーん!やってますか?」
まだ準備中のようだったけど、中にいるおっちゃんに聞いてみた。
「いらっしゃい、ちょうどこれからさ。何にしますか?」
小太りのおっちゃんが、愛嬌のある良い笑顔で聞いてきた。
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