第9話 建築の覇王現る!?お前を倒すのは俺の弾幕だ!!
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なんだ?
「なぁ、バット。さっきも言ってたそのユリアって誰だ?」
「あの北斗三兄弟とあそこにいるシンがベタ惚れしてる女の人。元の世界だと女優やってて、そのオーナー的なのもあのシンが担当してるから結構ややこしい話になってるんだよ」
「マジかよ。あんなのに惚れられるなんてそのユリアってのも相当不幸なんだなぁ」
当人が聞いていないのを良い事にあんまりな事を口走る魔理沙だった。
「シン、ユリアは此処幻想郷に来ているのか?」
「いや、まだ来ていない。彼女は今ドラマの撮影で忙しくてな。仕事がひと段落したら連れて来る予定だ」
またあんな奴が増えるのかぁ。と、魔理沙は正直嫌そうな顔をしていた。
この調子だとどんどんあんな胡散臭い拳法使い達がここ幻想郷に流れ込んで来る気がする。
そうなったら魔理沙の生活は滅茶苦茶だ。
「シン!貴様の思い通りになど断じてさせん!幻想郷は俺が守る」
「ふん!ケンシロウ、そしてラオウよ。今この地で北斗の二兄弟を屠ってくれるわ!そして、貴様らの屍の上に俺の宮殿は建つのだ。有難く思うが良い!」
「ならん!この地はこれより我が拳王軍がこの幻想郷を恐怖で染め上げるための拠点にする!貴様の宮殿になど断じてさせぬわ!」
結局ラオウ自身も神社を建てる気は毛頭なかったようだ。そんな勝手な言い分をぬかしながら、三人は一触即発な空気を放ちだしていた。
「おいおい、こんな所で喧嘩なんかすんなよ!巻き添えは御免だぜ!」
「どうでも良いけどさっさと建築しなさいよ!」
一触即発状態になった三人の拳法家達にビビる魔理沙に巻き添えを食らわないように離れるバット。そしてそんな状況などお構いなしに野次を飛ばす霊夢の三人の姿が此処にあった。
「ケンシロウ、そしてシンよ。今日が北斗神拳二千年の歴史の終焉と南斗聖拳の終わりの日と知れぃ!」
「戯言を! 北斗神拳は今日この幻想郷で消え失せるのだ!」
「待て二人とも!」
今にも殴り掛かろうとしたシンとラオウを珍しくケンシロウが呼び止めた。
普通なら我先にと殴り掛かる筈なのに、本当に珍しい事だ。
「何だ、ケンシロウ?」
「本来ならば俺達は拳法で戦うべきところだが、此処は幻想郷だ。幻想郷には幻想郷にしかない戦いのルールと言うものがある。それで決着をつけるべきだ」
「ふん、成程。あの時と同じ弾幕ごっこをやろうと言うのだな」
「面白い。何であれこのラオウが負ける事など有りはせぬ。弾幕ごっこでもなんでも受けて立とうではないか」
こうしてケンシロウの提案は受理された。
「な、なぁ・・・さっきケンの奴が言ってた弾幕ごっこって何?」
「まぁ、説明すると色々とややこしいから簡単に言うと幻想郷で使われてる戦い方みたいな奴だな。お互いに弾幕や
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